次回の上映会は11月16日(土)。市岡康子さんを迎えて『クラ――西太平洋の遠洋航海者たち』と『女の島 トロブリアンド』の二本立てです

『ツチノコ』、ポレポレ東中野で観てきました

おとといの土曜日、ポレポレ東中野で今井友樹監督の『おれが村のツチノコ騒動記』を観てきました。3月20日のキネマ倶楽部の上映会で一度全編を観ていたせいか、突然登場してくる○○や××に驚くこともなく(ネタバレになるのであえて伏せ字)、音響がよかったせいか地元の人たちが語る方言もばっちり聴き取れて、存分に楽しむことができました。

キネマ倶楽部の上映会では、台詞や音声を伝える字幕が常に表示されていて、これは方言が重要なドキュメンタリー作品には不可欠なシステムだと思いましたが、この日は「バリアフリー版」の上映ではあったものの、スマホのアプリを通して表示されるようで、映像は字幕抜きでした。

終演後、今井監督によるトークショーもありましたが、それもバリアフリーのために、AIによる自動文字起こしが後方のスクリーンに表示され(同音異義語などはスタッフが人力で修正)、新しい時代が到来していることを感じました。

全68ページの立派なプログラムも並び(1100円)、DVDも販売されています(3500円だったか?)。これらを購入した人には、地元の方が作った「つちのこクッキー」が特別にプレゼントされました。

5月いっぱいは、上映は17時10分開始の回のみ。6月に入ると19時10分からの上映になります。[丸山純]

ドキュメンタリー「おらが村のツチノコ騒動記」
 発行者:今井友樹
 発行所:株式会社工房ギャレット
 販売所:株式会社はる工房
 発行日:2024年5月20日

旅の始まり(今井友樹)
おらが村のツチノコ騒動記 取材地MAP
人の顔はみな、いきいきと輝いている(民俗学者・伊藤龍平)
村民は知っている——おらが村のツチノコ座談会
(樋口銀二郎/古田晃裕/安江けい子/栗本重秋/安江豊司/村雲陽司/安江英太朗)
「槌の子」目撃者の思い(安江きり)
ヘビの研究者が考えるツチノコの正体とは?
(日本蛇族学術研究所 研究員・高木優/同 主任研究員・堺淳)
糸魚川つちのこ探検隊の変遷(清水文男)
再録シナリオ『おらが村のツチノコ騒動記』
ツチノコとは(今井友樹)

この記事を書いた人

地平線キネマ倶楽部事務局。デジタルエディター。北部パキスタン文化研究者

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