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「私にとっては見えないのがあたりまえだからなあ。ちょっと不便かなってくらいで。幸い周囲に恵まれているから、ノロノロカメさん歩きだけど、面白いことはなんでもしてみたいと思ってるんです」と言う水野麻子さんが、たまたま新聞で見て応募した、「タダでモンゴルにいけるチャンス」は、「オペレーションローリー・モンゴルフェイズ'92」でした。
ヴァージン航空が障害者を援助するキャンペーンに選ばれ、このプロジェクトに参加することになった水野さんは、はじめてのアウトドアを、モンゴルのホブドで2ヵ月半に渡って体験します。
大学で文化人類学を学んだことが役立ち、遊牧民の家族調査など、「モンゴル文化をたっぷり『観察』しましたよ」という彼女ですが、バードウォッチングチームに組まされて挫折感を覚えたり、道のない草原のトイレに通うのに苦労するなど、目が見えない故の異世界体験も重ねてきました。
最近は山登りとスキーが面白いという水野さんを今月はお招きします。モンゴルでの体験を中心に、彼女独特のアウトドアへのアプローチについて話していただきます。質問も歓迎。(地平線通信197より転載/取材・文:長野亮之介)
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