1月の地平線報告会


今月は「揺れあとの街音」と題して、神戸のこの1年を追いかけたお2人に登場していただきます。地平線的な視点で見た神戸の街が、いったいどんなふうに語られるのでしょうか、楽しみですね。

 写真集「瓦礫の風景」に収められた、大震災の爪痕の記録は、静寂に満ちてい
 ます。1年前の当時、アナウンサーの絶叫とヘリコプターの騒音と共に報道さ
 れたけたたましいTV映像とは対照的な、森閑として奇妙に落ち着くような光
 景があります。これからどのようにこの静けさの中に音が戻ってくるのだろう
 かと考えさせられる写真集です。
 この本を作ったのは、カメラマンの奥野安彦さん(36)とライターの土方正志
 さん(33)。普賢岳、奥尻島と災害の現場を追ってきた2人は、この1年、阪神
 淡路大震災の現場に通いつづけてきました。
 今月は、お2人を招いて、この1年の被災の街について報告していただきます。
                       (地平線通信195号より転載)



地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた
報告者の生の声を聞くために、毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。

会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円


奥野安彦 OKUNO Yasuhiko
写真家。1960年、大阪生まれ。東京綜合写真専門学校卒業。1986年、韓国・延世大学語学堂に留学。韓国語を学ぶかたわら、日本の月刊誌・週刊誌に韓国をテーマとした写真を発表。1988年から1994年にかけて通算450日にわたり、激変する南アフリカ共和国を取材。阪神淡路大震災は、発生直後より取材を続けている。著書・写真集に『チョルムニ−韓国の若者達』[共著。早川書房]、『南アフリカの声』[リバティおおさか]、『ウプントゥ−南アフリカに生きる』[第三書館]がある。

土方正志 HIJIKATA Masashi
フリーライター。1962年、北海道生まれ。東北学院大学文学部史学科卒業。奥野安彦とともに阪神淡路大震災の取材を続けている。著書に『写真家の現場』[宝島社]、『ユージン・スミス 楽園へのあゆみ』[第41回産経自動出版文化賞受賞。佑学社]。近刊に『日本即身仏紀行』[仮題。来春刊行予定。晶文社]。(以上お二人の紹介は『瓦礫の風貌』より)



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