今月の地平線報告会

2003年4月28日(月)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算284回目の
地平線報告会となります。


今月の地平線報告会は、28日(月)です。報告者は、おなじみの関野吉晴さん。グレートジャーニーが一段落したあと、30年来通い続けているマチゲンガ族の村をこの冬に訪れてきました。ペルー・アマゾンでも森林破壊が進行するなか、おなじみのトウチャン一家がこの8年近いごぶさたのあいだにどうなったのか、とりわけもう70歳という、マチゲンガとしてはかなり高齢になったカアチャンが元気なうちに、顔を見ておきたかったのだそうです(トウチャンはGJの行程の途中で関野さんが村を訪れる4ヵ月前に、木から落ちて亡くなっています)。

マチゲンガと付き合ううちに、この人たちはどこから来たんだろうと、グレートジャーニーの旅に思いいたり、世界を歩くことになった関野さん。いっぽう、そのまま密林のなかでの暮らしを続けてきたトウチャン一家。彼らはいま、そんな関野さんをどう迎えてくれたのでしょうか。

アイユ・ビ?
ペルーアマゾンに住む少数民族、マチゲンガ族の挨拶は、「アイユ・ビ(おまえ、居るか)?」。探検家の関野吉晴さんは、この言葉を聞くと心がなごみます。

森で狩猟採集生活を営むマチゲンガの民。5千人といわれる人口の大半は森を出て「文明化」しましたが、たまたま国立公園に指定された地域に住む百数十名は今も自然と共に暮らしています。「効率」や「競争」を嫌い、大量生産、大量消費の対極にある彼等の生き方。行き詰まりつつある「現代文明」の未来を考えるヒントがそこにあるのかも。

1973年以来、“トウチャン”と名づけた一家の5世代とつきあっている関野さん。この年末年始に7年振りの里帰りをしました。

「GJ(グレートジャーニー)で、自然と共生している人々に世界中で会ってきたけど、あらためてマチゲンガの人生はいい。何年も通ってる意味がわかった気がする」と言います。でも、いまだに分からないことが一つ。「オレのことどう思ってるのか、今回もきけなかったんだよ」。
関野さんの里帰り、そしてヒトは何を大切にして生きるのがいいのか。今月の報告会も濃い!

会場の都合により、定員(100名)を越えた入場者があった場合は、防災上、入場をお断わりすることがあるかもしれません。ご了承願います。


以前からお伝えしているとおり、地平線報告会は今年からしばらくのあいだアジア会館を離れ、流浪の旅に出ています。今月の会場は、ここしばらくおなじみとなった新宿区の「牛込箪笥区民センター」。地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅の真上なので、アクセスは抜群。地下鉄東西線神楽坂駅からも徒歩10分、大久保駅と新橋駅を結ぶ都バス(橋63)の牛込北町バス停もすぐ近くです。

会 場:牛込箪笥区民センター(東京都新宿区箪笥町15番地 〒162−0833/03-3260-3677)
       都営地下鉄大江戸線:牛込神楽坂駅 A1出口徒歩0分
       営団地下鉄東西線:神楽坂駅 2番出口徒歩10分
       都バス(橋63)大久保駅〜新橋駅:牛込北町バス停下車(大久保通り沿いです)
       公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261400tansu/annaizu.htm
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください



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