今月の地平線報告会

2002年10月29日(火)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算277回目の
地平線報告会となります。



今月の地平線報告会は、29日(火)。報告者は、パキスタンで少数民族カラーシャの谷に20年以上通い続けている丸山純さん・令子さん御夫妻です。

お二人は去年と今年、学校に子供達のためのプレイグラウンドを設置するという援助活動をしてきました。ところが、その活動は通い続けてきたカラーシャの谷ではなく、他のムスリムが住む谷でのことだそうです。なぜ通い慣れたカラーシャではなく? 今回は、ちょっと難しい援助の問題・現代の村社会の問題についても、地平線ならではの突っ込んだ話を聞けそうです。 [松尾直樹]

以下は、地平線通信275号の案内より(文と絵・長野亮之介)。

文明開化の憂鬱

丸山純・令子夫妻が、パキスタンの少数民族カラーシャ族の村に通いはじめて24年。80年代後半から、各国の援助合戦の舞台となってきたカラーシャの谷には、今年、いよいよ巨大な箱モノの建設が始まりました。その現地側窓口となっているのは、若き実業家のフィジーです。彼は丸山さんの弟子のような存在。フィジーの導入した資本は、村ににわか景気をもたらしましたが、同時にこれまでにない周囲からの嫉みも買っています。

村の同世代でフィジーの対極にいるのが牧童のベーク。やはり丸山さんの親友です。町に出る夢に破れた彼は、家業の世界に閉じ込もり、変化の音に耳を閉ざしてしまいました。

変わりつつある伝統社会とつき合い続ける丸山夫妻はどういうスタンスで村人と関っているのでしょう。これまで手を出さなかった援助活動に関り、この秋で2年間のプロジェクトを終了した丸山夫妻と共に、文化と文明について考えたいと思います。

10/29(火) 18:30〜21:00
 Oct 2002
 ¥500
 牛込箪笥区民センター(03-3260-3677)
 都営地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅真上


以前からお伝えしているとおり、地平線報告会は今年からしばらくのあいだアジア会館を離れ、流浪の旅に出ています。今月の会場は、新宿区の「牛込箪笥区民センター」。地下鉄大江戸線牛込神楽坂駅の真上なので、アクセスは抜群。地下鉄東西線神楽坂駅からも徒歩10分、大久保駅と新橋駅を結ぶ都バス(橋63)の牛込北町バス停もすぐ近くです。

会 場:牛込箪笥区民センター(東京都新宿区箪笥町15番地 〒162−0833/03-3260-3677)
       都営地下鉄大江戸線:牛込神楽坂駅 A1出口徒歩0分
       営団地下鉄東西線:神楽坂駅 2番出口徒歩10分
       都バス(橋63)大久保駅〜新橋駅:牛込北町バス停下車(大久保通り沿いです)
       公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261400tansu/annaizu.htm
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。



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