今月の地平線報告会
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2004年5月
それから、6月6日(日)にも、大阪で地平線報告会を開催することになりました。1979年9月の第1回から数えて、今回が通算297回目の
地平線報告会となります。
5月の地平線報告会は、28日(金)18時30分から、いつもの榎町地域センターです。秋の「地平線会議25周年」を意識して、ことしは普段はあまり出会えない、ユニークなフィールドを舞台に活躍している人たちの報告をできるだけお願いしているのですが、今回の報告者も異色です。
相澤韶男(つぐお)さん。1943年生まれ。武蔵野美術大学教授(民俗学、文化人類学)。舞台は、奥会津の大内宿です。
地平線会議の誕生は、旅する民俗学者として知られる故宮本常一さんと関わりが深いことは、初期の頃からの仲間はよく知っているし、今月号の地平線通信でも賀曽利隆君がふれています(私と共に地平線会議の言い出しっぺとなった宮本千晴は常一氏の長男です)が、相澤さんは常一氏の弟子のひとりです。武蔵美で建築学科を専攻、宮本さんの教えを受け、日本の古い町を訪ね歩くうち、草屋根の宿場の面影を残した大内宿と出会いました。1967年のこと。
村に居候しながら、相沢さんは以後「村を残す」ことに青春をかけました。
江戸時代の宿場として知られ、あのイザベラ・バードが明治11(1878)年、日本奥地紀行の旅の途次泊まったことのあるこの村と、若い建築学徒がどうして以後36年も関わりあうようになったのか、どうして大内宿は年80万人もの観光客が訪れる賑やかな場所に変貌したのか、そしてそこでの未来には何があるのか、日本そのものを考えることにつながる貴重なフィールドワークの成果を相沢さんに語ってもらうつもりです。講演や取材にはほとんど応じたことのない人ですが、地平線会議のよしみでお願いしました[江本嘉伸]
以下は地平線通信294号に掲載された案内(文:江本嘉伸/絵:長野亮之介)です。
大内宿にかけた青春 昭和42年9月27日、武蔵野美術大学建築学科4年に籍を置くひとりの若者が、その村にはじめてやって来ました。「中に足を踏み入れて、腰が抜けるほど驚いた」と、大学生は後に回想します。道をはさんで40軒ほどの大きな草屋根の家が建ち並ぶ風景は、まさに江戸時代の宿場そのままだったのです。 |
2003年9月の地平線通信でもお知らせしたように、当面、新宿区の公共施設「榎町地域センター」で地平線報告会を開催していくことになりました。地下鉄東西線の早稲田駅のほど近く。早稲田通りと外苑東通りが交差する弁天町交差点にある交番のすぐ裏手です。神楽坂駅や牛込柳町駅もさほど遠くありません。
☆会 場:榎町地域センター(東京都新宿区早稲田町85 〒162−0042/03-3202-8585)
営団地下鉄東西線:早稲田駅 徒歩7分
営団地下鉄東西線:神楽坂駅 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線:牛込柳町駅 徒歩10分
営団地下鉄有楽町線:江戸川橋駅 徒歩14分
都バス(白61)新宿西口→練馬車庫:牛込保健センター前下車
公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261500enoki/index.html#地図
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。ただし、会場の定員を越えてしまった場合には、入場をお断わりすることもあります。ご承知おきください。
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