2000年10月の地平線通信



■10月の地平線通信・251号のフロント(1ページ目にある巻頭記事)

地平線通信238表紙こんにちは。一気に秋深し、になったことが不思議に感じられるほど、今年は夏の暑さが異常だったのでしょう。

◆9月23,24日の福島県伊南村での地平線報告会、あいにくの雨、そしてサッカー、女子マラソンとオリンピックのハイライト日にも関わらず、村内150人、東京はじめ村外から110人あまり、ほかににボランティアの方々を含めると300人以上の人たちが詰めかけてくれ、すごい盛り上がりでした。

やはり「大桃の舞台」が素晴らしかったし、久川城太鼓の皆さんのバチさばきはエネルギッシュだったし、サンショウウオ捕り名人の星寛(ほしゆたか)さんの参加は嬉しかった。そして大交流会のご馳走の数々。由緒ある舞台を開放してくれ、山や森で獲れた材料でびっくりするほどおいしい料理をもてなしてくださった村の人々、とりわけ雨対策などで裏方に徹してくださった方々にあらためてお礼を申し上げます。翌早朝には報告会をイラスト入りで伝える「河原版」が配られたのにもぶったまげました。

◆地平線報告会は、1979年9月の第1回以来、ずっとアジア会館を場としてきましたが、今年は1月の山形県鶴岡に次いで2度も外へ飛び出しました。その地に本気になってくれる人がいてこそできることですが、やってみれば実に面白い。これからも時には新しい場所でこうした試みに挑戦したい、と思います。参加できなかった皆さんにもあの二日間の雰囲気を知っていただきたく、今号の通信は「伊南村特集」のかたちとなりました。

◆さて、シドニー五輪も終わって21世紀まであと70日ほど。私事になりますが、東京五輪の年に駆け出し記者になった。小生も、この10月7日をもってフリーになりました。締め切り仕事がいくつもあって、目下思ったほど自由ではありませんが、やはりひとつのしめくくりとして感慨があります。まあ、もの書きの仕事は続けるので、問われるのはこれからでしょう。

◆と、言いつつ翌8、9日は恒例の奥多摩一周山岳耐久レース72キロに出てしっかりへばってきました。深夜の山をひいひいあえぎながら、それでも18時間25分と昨年より1時間短縮できたのはたいしたものでした。しばらくは、若いもんにニクまれるように元気な年寄りをやるので、挑戦したい人はいつでも来なさい。

◆伊南村の話に戻って、オークションへのご協力に感謝。先月の通信で安東君が書いていたように、21年間報告会を支えてくれたスライド・プロジェクターが壊れてしまい、今回の収益で新しいものを購入させてもらいます。では、20世紀の最後を思いきって遊ぼうね。[いよいよ「よく遊び、よく遊べ」の人生に突入した江本嘉伸]



報告会レポート・251
地平線報告会 in 伊南村
 川に流れて川を喰う

2000.9.23〜24

▼みんな何に感動したって、それは伊南村に感動したんだと思う。山深いこの村で行われた 250回目の地平線報告会のテーマは、確かに「川」だった。そのテーマを通しながらも、この伊南村で「旅」の魅力を共有し感動している波が今回の報告会を新鮮な色に染めていたのではと思う。

伊南村へ来るまでの旅の途中の風景の変化、伊南村という旅先での人との出会い、伊南村ならではの料理の楽しみ。参加したすべての人がそれを同時に体験することによる、感動のパワーは計り知れない。「旅が好きってこういうこと」がたくさん詰まっていたような気がする。リアルタイムでみんなが感動を共有しながらの報告会、そりゃ盛り上がりますわ。

▼この報告会のために20年間の静寂から目覚めた「大桃の舞台」。久川城子ども太鼓、久川城太鼓のリズムには、一緒になって踊り出したい衝動を呼び起こさせられる。桜の季節に太鼓のリズムに乗ってお花見をしながら大桃の舞台で歌って踊ればさぞかし楽しいだろうなぁと思ったものだ。RED BEANキャンプ場も含め舞台設営は、当日の雨と寒さをもってしても余りある心からのおもてなしで、ただただ感動し温まる「旅の魅力」だった。

▼報告会そのものは、とても新鮮だったと思う。聴衆の半分以上は村の人であることもかなり意識して、賀曽利さん始めパネラーの方々はとても丁寧に話している印象を受けた。ニジェール、ナイル、オリノコ、アマゾン、ブラマプトラ、長江、黄河、アムール、球磨、四万十、阿賀野、只見、桧枝岐、そして伊南へ。世界の川を相手に、流れ、流され、喰い、そして喰わせてもらう。

山並み桧枝岐の山椒魚採り名人、星寛さんは言う「川におらぁ喰わせてもらってっからなぁ」。その一方で森田靖郎さんにとっての川は「尺鮎を釣るためにはもう1m奥へ進まなければならないが、命がけ」。山田高司さんが現在植林や森の管理に従事する原点はきっと「みんなニジェール川・チャド湖のようになってしまったら、俺の旅の楽しみがなくなってしまう!」ではないか。賀曽利隆さんに言わせれば「ヤルツァンボ川支流の川面いっぱいに埋め尽くす川魚を避けてバイクで渡るのは至難の業」といった具合(笑)。四者四様の川に対する想いがつまっているが、みんな川を愛してやまないことは同じ。聞いていて思わずニコニコしてしまった。

アジア会館では喋る側もかなり慣れてしまっている感じだが、やはり聞き手が変われば話し手は変わるものなのだろう。これはとてもいいことだ。逆もまた真なり。話し手が変われば聞き手も変わる。新たな旅人というのは実は身近な所にいるって、こういうことなのかも知れない。

▼夜の交流会の時、大桃地区のお母さんの一人にこんな話を聞いた。「みなさんの口には合うか分からないんだけど、なるべく普段食べているものをと思って出したのよ」。実行委員の丸山富美さんは「サラダやフライドチキンの方が口に合うんじゃねぇかい?」と何度も村の人に言われたそうだ。この辺りの機微もとても微笑ましく、うれしい。村の人はこんなに豊かな味覚を毎日味わっているのか、裏返せば私たちはどれほど単純な味覚しか味わっていないのだろう、ということに改めて驚かざるを得ない。

食事に関して私も含めみんなが感動したことは「旨味」ではないだろうか。とにかく旨味が深く広く、旨い。仕込みを含めればとても手間暇かかっている料理、2日目の昼食には足りない分を数分で作って出してくる見事さ、脱帽だった。「大桃」この地名はみんなの日本地図の中にはっきりと刻まれたと思う。

▼地平線オークションが始まった、目標は世界一のプロジェクター(っていくらするの?)。私はオークションというものを生で見たのは初めてだったと思う。すごい人(と私は思っている)たちからの思い出の品々が最初、「え? そんなに安いの?」とばかりに競り落とされてゆく。

それを使う人が競り落とすのが一番幸せなんだろうけれど、そうはいかないのがオークションの面白さ。だんだんみんな財布の中身を気にしだす頃に、関野さんからのフリースが平気で出てきたりする演出には、みんな唸っていた(笑)。村の人の方がむしろ白熱していて、私も払うお金がないのに思わず手を挙げたくなってしまった。

▼旅というのは人であれ環境であれ焚き火であれ、必ず何かにお世話になって続けてゆくもので、そしてそれに対する感謝の気持ちを普段の生活よりも感じやすいものだと思う。だからこそ旅人は人懐っこく、自然に感謝し大切にする気持ちを持ち、また旅を続けるのかも知れない。地平線報告会自体が「旅」の要素をもつことは原点だろう。年に何回かその人の想いが強い土地にみんなが集まる、これからの地平線が一層楽しみになってきた。[浜村徳士、中央大学4年]



伊南村から「今回の地平線報告会を開催して」

伊南村事務局から

 9月23日(土)奥会津の村民1900人の村では、大事件が起きました。それは、伝統的な歌舞伎の舞台『大桃の舞台』には村内外から300人以上の人々が集ったこと! いつもは静かな舞台周辺は、雨にもまけず熱気ムンムン。遠方は、仙台・大阪・京都からも駆けつけてくれた方や首都圏から登場してくれた人、村民たちが集まったのです。村では、6月末から青年会長を中心に多様な人々に実行委員として関わってもらい、本番まで何回かの打ち合わせを重ねて準備を進めました。

実際に名前を連ねた実行委員は10数名でしたが、開催にあたって協力して下さった方々は、80名近くになっていたかと思います。舞台の設営から田舎料理の調理、裏方として働いてくれた青年会のメンバーから婦人会、大桃区の人々まで…。本当に心を込めて準備をしてくれた村の方々にも、この通信を通して感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。

あんぐり そして、地平線からは、本当にたくさんの方々に来ていただきました。仙台から、向後元彦さん・紀代美さん夫妻、埼玉秩父からは海洋冒険家・故斉藤実さんの奥様宏子さん、那須から滝野澤優子さん、新潟松之山から新井由己さん・小川久美子さん、千葉から那須塩原まで新幹線そこから自転車に乗ってどしゃぶりの中を埜口保男さんも登場、51回目の報告者・80歳を目前に元気な若木美枝さん、舘岩村に別荘をお持ちの河村安彦さん、三輪主彦さんの奥様倫子さん、東京からバイクで樫田秀樹さん、登山家の松原尚之さん・恩田真砂美さん夫妻、大久保由美子さん、田部井淳子さんの旦那様など書ききれない程(お名前をあげられてない方ごめんなさい)大勢の方々に来ていただき、素晴らしい時間を共有することができました。オークションの司会でご活躍頂いた、山本千夏さん、瀬沼由香さんにも感謝です!

 どんな報告会であったのかは、会場に来て頂いた参加者の方々からのコメント及び報告者からの感想、オークションの報告をご覧になって下さい。改めて、地平線会議の魅力とパワーを感じさせて頂いたことと同時に日本のローカルの持つパワーを実感しました。今も感動が残っています…関わって頂いた全ての皆様に、どうもありがとうございました。報告書も作成し始めました。楽しみにしていて下さい。[丸山富美]

※また今回、9月23日夜中に作成した『河原版』をご希望の方は私までご連絡下さい。これは、23日の状況をまとめたものです。仙台在住の編集デザイナー「福田るみ」さんが徹夜で作成、24日の朝刊にて村内に各戸配布されました。印刷は村の青年会メンバーが協力してくれました。


●平野博信さん(RED BEANスタッフ)
うめぇ「やって良かった。楽しかった。それは、ただ面白かったということだけでなく、これからの活動に向かって夢と希望を得たような、やり終えた後も『ワクワク・ドキドキ』する心が残っているってこと。今回の地平線報告会は村にとってもいいきっかけになったと思う。『大桃の舞台』は、ずっと使ってみたかった(注:20年くらい前博信さんが青年会で活躍している頃から、利用したいと思っていたらしい…)。

(伊南村の)自然から遠く離れて暮らしている人たちの視点から村を見て、喜んでもらえてよかった。集まってくる人たちが、自分たち(村)の鏡であるとしたら、今回のような素晴らしい人々が来てくれたことを嬉しく思う。みなさんが交流会から一夜を過ごしたキャンプ場も、秋の声が聞こえ始め『うるし』や『とちの葉』が色づいてきました。周辺の山々も1500mあたりまで紅葉がおりてきています。キャンプ場は10月末まで営業しています。ぜひ秋の奥会津も見に来てください。また来てけやれ!(伊南では尊敬語として『またお越し下さい』の意味)」

今回の交流会の統括的な役割も果たして頂きました。本職は「りんご園」で美味しいリンゴを実らせて人々を喜ばせたり、民宿の若旦那であったり、渓流釣りが大好き、伊南村で生まれ育った生粋の伊南人です。丸山富美が電話で聞きました。

●佐藤隆士さん(実行委員長)
なめこめちゃくちゃうまい酒が飲めました! 地平線会議関係者、大桃区民、実行委員会、青年会、その他協力していただいたみなさん本当にありがとうございました。この伊南村に生まれ育って良かったと、あらためて強く感じました。これからも、伊南村のために(ちょっと大げさですが…)、自分自身のために目標に向かってがんばりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いします。またどこかでお会いでき、一緒に酒を飲めることを楽しみにしています…



パネラーのみなさんから

●星寛さん「星寛さんの感想を聞こうと思っていたら…」
星さん
星寛さんのところへ、今朝会いにいったら…。ちょっと察してはいたのですが、やっぱり山へ『キノコ採り』に出かけていました。季節ごとの天候と周辺の自然の色の変化を見て、寛さんは山へ出かけていきます。本当に山が大好きなんだなあと、山と川に喰わせてもらっているんだなあと、寛さんのいないご自宅でお茶とカボチャと煮物を頂きながら奥さんと話しをして戻ってきました。

その後、寛さんへ電話したのですが、報告会の感想を聞くどころか山の話しで終わってしまいました。寛さんが、山へ行きたいって思った時が、自然の恵みの収穫の時期らしく、なんとなく予感がするから山へ行くのだそうです。ちなみに今年に入って山へ行ったときは必ずキノコを採ってくるらしく、今日の収穫は、マイタケだったそうです。[丸山富美]

●山田高司さん
山田さん
この夏、伊南村であったこと、想ったこと。
◆多種の草木が根付いたカヤぶき屋根を持つ大桃の舞台を見た時、最初に頭に浮かんだのは、室町時代、能楽の聖典と言われる「風姿花伝」を書いた世阿弥のことだった。この世阿弥が京都の舞台で、木こりを演じていた時、客の中から「違う」と指摘された。聞くと木曽の谷から出てきた木こりだという。世阿弥のすごいところは、この後、木こりについて木曽谷まで行き、山仕事を習い木こりの動作を身につけたということ。飽食と虚飾を貪り続ける現代は、一般人が芸能人を真似するようになって久しいが、かつては役者に真似される職人が山にも川にも海にもいっぱいいた。

◆この夏、奥会津の伊南村で僕は杣人のミーム(文化遺伝子)を受け継ぐたくさんの人々に出会って感激した。報告会当日の早朝、舞台で出会った平野吉彦さんは、古い写真やファイルを見せてくれ村の昔の暮らしや大桃の舞台が上演された頃の話をあかずにしてくれた。雨にそなえてアッという間に境内に天幕を張った地元のおじさん達。交流会で山菜料理を自慢して説明してくれたおばさん達。翌日の記念植樹は圧巻。15本の桜の木を植えたが、地元の方々のスキのない物腰、ムダのない所作、こなれた道具は杣人の遺伝子を充分にただよわせていた。

◆これまで、行く先々の人と自然への敬意と慈愛を持ち続けられるよう、その土地に暮らすように旅してきた。定着する時は、日々の感動と新鮮さを失わないよう旅するように暮らしてきた。いつもその土地の人と自然を手本としてきた。大桃の舞台上では地球狭しと自分の庭のように駆け回ってきたグローバルな男たちと、山村を大宇宙のように広く深く生きてきたローカルの古老とのグローカルな対談で楽しかったけれど、僕には過分は余剰だった、とも思う。

◆伊南村の人々とその舞台、山川草木鳥獣虫魚森羅万象に感謝、ありがとうございました。

●賀曽利隆さん

賀曽利さん「地元(伊南村)と大桃区の人々との出会いとふれ合いが素晴らしかったですね。大桃の婦人会の人の手料理には感動しました。あのような料理が出るとは夢にも思っていませんでした。また、今回、村の人たちと話しをしていて、なぜ伊南(いな)という地名になったのかを、ずっと考えていました…。昔、奥会津の伊南村周辺はとなりの南郷村の界(さかい)という場所を境に、現在只見町がある地方を伊北(いほう)、南を伊南(いな)と言っていたらしく、伊南川の谷を「境」に伊北と伊南に分かれていた。ことから伊南という地名が残ったのでは…」

と早速、報告会の次の日に賀曽利さんは電話で語ってくれました。(しかしなぜ伊南、伊北に「伊」の漢字が使われるようになったのか? については調査中)そして、最後に

「また行くぞ!!」

みんなで、待っていますよ! 賀曽利さん…本当に来てくださいね。

注:「 」は賀曽利さんの取材内容。「 」の以外は丸山のコメント。

●森田靖郎さん
森田さん伊南村地平線では、大変お世話になりました。新鮮な気分で東京に帰ることが出来ました。それにしても伊南村の人たちは、エライ。過疎化が続くといわれる村で、じつは新しい“いぶき”を感じました。それは、古くて誰もが言いつくして、手あかがついた言葉ですが、“共同体”です。これからの社会、互いに価値観を共有しあう、共同体の社会が見直されると思います。つまり村が家族です。

地平線も21年前、私は同じ価値観を持つ人間が共有し合う、共同体だと言いました。組織ではありません。価値観共有体であるからこそ、21年続き、これからも続けられる。数年ぶりで会った仲間たちに今回出会いました。でも、すぐに共同体の仲間関係が再始動しはじめました。これは、組織ではないから、長年、冷凍化させておいても細胞はこわれていない生物のようです。まさに地平線は“魔もの”です。いつまでも“魔もの”を保存しましょう…中略…ほんとにありがとう。

注:事務局あてに届いた手紙から抜粋いたしました。



地平線オークション in 伊南村

◆福島県・会津の山里伊南村で行われた地平線会議9月の報告会は、地元の方々の協力のもと、大成功に終わりました。報告会のあと、オートキャンプ場RED BEANに場所をうつし、大いに盛り上がったオークション。今回も地平線会議の行動者の皆さんが世界中から集めてきた珍品名品の数々が提供されました。

◆司会進行役は、地元伊南村のナイスガイ、オートキャンプ場RED BEANの管理人平野(NOBU)博信さんと、村の教育委員会・星(ボンバー)恵一さん。お金の管理と盛り上げ役は、東京から参加の地平線会議の熟れ頃古ギャル(独身)瀬沼由香&山本千夏でした。

◆美しい森にはぐくまれた綺麗な水と空気の中で暮らす伊南村の人々は実に気前良く、楽しくオークションを盛り上げてくれました。今回のオークションの目的は、老朽化で8月報告会でついにその寿命を全うしたプロジェクターの後継者となる“世界一のプロジェクター”を購入するための資金集め。

◆皆様のご好意のおかげで、オークションは総額112,701円と大盛況!!。貴重な旅の想い出がつまった品々を提供してくださった方々と、財布の紐をがんがんゆるめ、心意気で競り落としてくださった皆様に大感謝でございます。さて112,701円を集めた珍品と提供者は以下の通りです。じっくりとご覧いただき、次回のオークションの珍品の提供とご購入の参考にしてください。

■品物提供者氏名:品名(敬称略・順不同)

■平野博伸:キャンプと釣りに便利なナイフ、帽子付き

■相川弘之:マダガスカル産バニラ、赤唐辛子、トラジャコーヒー、インド産お香立て、ダージリンティー、お楽しみ袋(イタリア製アルバム、インド産お茶、アクセサリー等)

■長野亮之介:インドで買ったベッドカバー

■松原尚之:ヒマラヤB.C.で使用したエアマット、ヒマラヤ遠征に持って行きそこなったプラスチック製ゆたんぽ、カザフスタン産カチューシャ

■恩田真砂美&大久保由美子:ムスターグアタ頂上の石

■大久保由美子:ガイアシンフォニー皿2枚

■田部井淳子:特製デイパック、帽子とTシャツ、雨具

■海宝道義: 4700キロマラソン走破時のTシャツ

■向後元彦&清美:ベトナム電気スタンド、書籍、ビルマ産孫の手、しゃもじ

■山田高司:竹製うなぎとり(ころばし)、ナイル源流の石とルワンダコーヒー

■丸山令子:パキスタンシルククッションカバー

■江本嘉伸:ショルダーバック、日本で絶対買えない馬のムチ、羊フェルトの夫婦スリッパ、皮製酒つぼ(全てカザフスタン産)

■河田真智子:バリ島産手染めアンティーク布、自著の書籍

■白根全:南米産ベスト3着、アフリカ布

■斉藤実(故人)&宏子:屁の河童特製魚とり網、斉藤実著書籍5冊

■関野吉晴:グレートジャーニーモンゴル編のゴビ砂漠横断で使ったフリース、羽毛ベスト、手袋

■森田靖郎:アムール川チョウザメ釣り用ネズミルアー、アイスランド産スプーン、書籍2冊、ドイツ産ビアカップ、ローソク立て

■埜口保男:台湾産掛軸

■恵谷治:アラブの婦人用ドレス、自著

■賀曽利隆:韓国釜山の食堂でゲットした食器3点セット

■大江章:ダージリンティー

■瀬沼由香:エクアドル産ショール2枚、インドネシア産バティックスカーフと財布

◆以上、今回のオークション収益の全額は、伊南村の皆様のご好意もあって地平線会議の特別収入としてお預かりすることになりました。地平線報告会250回を素晴らしいイベントに出来たのは伊南村の皆様、遠くから集まった参加者の皆様、300人余りの人々のおかげです。地元のご婦人達が心を込めて作ってくださった郷土料理と、地酒花泉の美味しさは格別でした。

翌日の伊南村で遊ぼうの企画も実に楽しかったです。伊南村に丸山富美さんが地元にとけこんで活動を続けているように、地平線会議を通じて生まれたこのご縁を大切に大地をしっかり踏みしめながら、私もこれからも行動者でありつづけたいと思います。とりあえず、冬は雪かき手伝いに行きたいです ![山本千夏]



アンケート

伊南村での報告会へ参加してくれた方々からの
アンケートへのメッセージとコメント

●雨にもかかわらず熱の入ったパネラーの川に関するレポートは素晴らしかったです。来て良かったです。[調布市・村田那智子]

●旅好きの私にとって、とてつもなく興味深い内容でした。旅人たちの表情、顔はすごく生き生きしていて素敵だった。あんな笑顔のできるいいシワのある子ども心を持ち続けた大人になりたい。[埼玉県川越市・あさひたまき]

●貴重な文化財を舞台に、伊南村の伝統芸能を見せて頂けたことがとても感動的でした。実行委員会、事務局の皆様の雨対策ご苦労さまでした。いつもの報告会よりずっと濃い印象を残してくれました。星寛さんの含蓄のあるお言葉を聞けて本当によかったです。[杉並区・山本千夏]

●日本しか知らない私。世界はすごく広いんだなあと改めて実感させられました。言葉がつうじなくてもなんとかなるもんだ。[宮城県石巻市・大林真由子]

●GOOD。ありがとうございました![埼玉県上尾市・葛西研二]

●歌舞伎の舞台を使ったアイディアが良かった。ナマでカソリさんを拝見できた。あいにくの天気だったが、スタッフと村の方々の努力でとてもいい雰囲気のイベントでした。[埼玉県和光市・小林貴博]

●人間らしく、自分らしく、生きている方々の貴重なお話を聞くことができました。公民館の中とかでなく、あのようなすばらしい舞台の上で、美味しい伊南の空気を吸いながら私があの場にいられた事を嬉しく感じています。本当にきてよかった。[東京都東村山市・斉藤あまな]

●気持ちの良い、いつまでも子どもの心を失っていない大人の報告会という感じでした。登場人物もすごかった![千葉市・八田茂]

●ふみちゃん、伊南村のみなさん、本当にお疲れさまでした。そしてありがとうございました。文字通り鼓舞されるような和太鼓、いい味出しまくりの星さんのお話、おいしいお料理にオークション等々、楽しかった事を挙げればキリがないのですが、何よりも感動したのは、翌朝すでに「地平線 瓦原版」ができあがっていたこと! ブルーシートのタープも本当に大変だったと思います。参加するだけで申し訳なかった!次回は逆(地平線の人たちが準備して、地元の人に楽しんでもらう)でやりたいですね。[大久保由美子]

●伊南村での地平線会議、すっかり楽しませてもらっちゃいました! 雨の中、大桃の舞台を囲むブルーシートの下でライトに浮かび上がる報告者の顔を見上げるのは、なんだかちょっと幻想的で、そこで語られる話も伊南川から、中国黒龍江、アフリカナイルまで、いっしょくたにまとめちゃうところはさすが地平線ならではの濃密度。しかし、あれほどの楽しい時間を過ごせたのは、ひとえに隆士委員長はじめ村の方々の心づくしのおもてなしがあればこそ。びしっと張られたブルーシートや、手料理の数々をみるにつけ、終始、感激と感謝の嵐。こんなに借りをつくって大丈夫なのか地平線!! 久しぶりにハメをはずして、すっかりいい気持ちに酔っ払った夢のような時間でした。伊南村と地平線を結びつけてくれたふみちゃん、そして 関係者の方々に改めて御礼申し上げると同時に、また、やりましょうと言いたい。[恩田真砂美]

●「地平線報告会 in 伊南村」のゆきとどいた演出と心配りに感動しました。地平線会議の面々のパワーもすごいけれど、(田舎の人が)ふだんの暮らしのなかで使っている“力”は、いざというときにこれだけのパワーを発揮するのだとあらためて感じました。伊南村の皆さんが長い時間をかけて培ってきた技や知恵、そして地域のつながりは、今もそれぞれの身体が覚えているのですね。皆さんとてもいい顔をしていたのが印象に残りました。今回の報告会は、地平線会議にとっても伊南村にとっても幸福な出会いだったと思います。[山形県・飯野昭司]

●いろんな方がいて、おもしろいなあと思った。また参加させてもらいたい。[仙台市・今田貴美子]

●報告会だけでなく、村民とよそ者(地平線)の意見交流会場が必然。[仙台市・向後元彦]

●講演会・スライド会(自然の採光利用、よい空気の中)大変な経験をなにげなく語る人々がすばらしい。オークションも欲しいものだらけ…。雨よけのテントは少しの雨もりもなく最高でした。感謝[仙台市・向後紀代美]

●楽しかったです。何気ない雰囲気なのだけど、とてもすごい事をやっているのですね。でも堅苦しくないのがいい。[埼玉県杉戸町・打越伸郎]

●伊南村の方たちの暖かさが嬉しかった。お料理が美味しかったです。[三鷹市・入江麻紀子]

●現地スタッフの結束力に感動しました。すばらしいパネラーを迎え250回目の報告会にふさわしいイベントになったと思います。世界地図が一緒にあるといいなーと思いました。[調布市・森田千津子]

●元気がでた。本当に若い人たちだなあと思った。魅力たっぷりの人たちと交流できて嬉しかった。[杉並区・三輪まり]

●大桃の舞台での開催、風格ある建物での雰囲気が最高です。やはり歴史ある建物には人の心がしみ込んでいるようで、心あたたまる思いです。そういう建物を使わせてくれる伊南の人たちに“ありがとうございます”[厚木市・古山隆行]

●とにかく村の人が、がんばった。仲間とつながり、あたらしい仲間を創る。本当にいい人々です。[練馬区・樫田秀樹]

●伊南村、よかったです。奥会津はよく遊びに行くエリアだけど、いつも素通りしてました。でも、富美さんが伊南村の職員になったと聞いてなんだか身近に感じていたところに、今回の報告会。あいにくの雨模様にもかかわらず、地元の人もたくさん来てくれてびっくりしました。交流会でのおばちゃんたちの山菜料理や地酒もおいしかったし、キャンプ場も立派だったし、温泉もよかった。犬連れだったので24日のイベントには参加できなかったけれど、会津駒ヶ岳に登り、ソバを食べてから木賊温泉にも入って奥会津を堪能しました。[滝野澤優子]

●村の人の結束力に感動。日常どういうつながりによって生れるのか不思議だった。報告会はもう少し系統だててやった方がわかりやすい気はするものの、報告者のそれぞれの経験の豊かさで言われたいことは充分に伝わってきた。[新潟県松之山町・小川久美子]

●地元の人の協力がすごくて感動しました。地平線の人もいっぱい来ていて、本当によかったです。[市川市・吉本紀子]

●大桃の舞台での地平線報告会。賀曽利さんの進行が絶妙で、4人のパネラーのすばらしいお話が聞けました。背負い籠を担ぎ、山椒魚をとって生活する星寛さんのような人が、今後も継承されるような、そんな自然と文化を保持する奥会津であるといいなあ。短い滞在で、伊南の村と自然を十分に見て味わうことができなかったのが残念。郷土食やりんごも本当においしいし、またゆっくりと様々な季節に訪ねたい。[中野区・松原尚之]

●舞台も内容も素敵でした。[世田谷区・堀田志津子]

●すばらしかった。全ては村の方々の全面サポートがあったから。今回はどちらかというと地平線が地元の方々にお世話になったという印象。村の方々を中心に(裏方だけでなく)した報告会が企画されたら面白そう。[中野区・恩田真砂美]

●楽しかった〜〜〜あ!!! この日の為にいろいろな用意をしてくださってみなさんに感謝します。村の料理はぜ〜んぶおいしかった。星寛さんの一言一言には深みと重みがあった。来て良かった! 沢山の人に出会えて嬉しかったです。[江戸川区・瀬沼由香]

●神戸・豊岡と出張編ばかり参加させてもらってます。伊南村では村の方たちの全面的なバックアップがとてもうれしく寒かったのに暖かい気持ちになりました。[大阪市・遊上陽子]

●どうして、福島県の伊南村でと思っていたが、来てみると納得。とても楽しくて本当に嬉しかった。[京都市・加藤秀宣]



その他『ネルグイ』さんたちから

●歴史ある舞台で、昔から流れていた川の話でおもしろかった。二日目は、もっと皆が協力姿勢でいればもっとスムーズにいくのに…。

●いつも東京の室内で行っているのに参加していますが、時にはこういう開放的な地元の人々ともふれあえる場所でやるのもいいと思いました。とても盛り上がって楽しかったです。

●おもしろかった。子どもたちの太鼓が良かった。地元スタッフのみなさんのチームワークの良さ、手際の良さには感心しました。あたたかなホスピタリティーにも感謝です。

●地平線報告会自体、今回初めて知ったのですが、海外の川や人たちのお話はとても興味深いものでした。

●地平線と伊南村の融合が良かったと思います。

●大桃の舞台を活用するところなど最高のアイディアですね。


●東京ではよく参加しますが、外に出たイベントは初めてでした。とてもよかったです。

●地平線関係者の方々、又村のみなさま。はじめての参加でしたが、とても楽しい時間を過ごすことができました。又地平線、そして伊南村に再びあえるのを楽しみにしています。

*ネルグイとは、モンゴル語で名無しという意味です。


地平線井戸端会議室〜編集後記〜

◆今回の編集は武田レイアウト局長超多忙のため、徳島に里帰りしていた丸山富美さんに頼み、友人の谷田部淳子さんの全面協力を得ました。イラストは大学生の斉藤あまなさん、本当に助かりました、[江本]

◆憧れの地平線会議の会報を触らせていただいて、もう感激!!です。ありがとうございます。[谷田部]

◆「始まりも終わりも肝心」またひとつ教訓が増えました。8ヶ月ぶりの帰省、四国の10月上旬もまだまだ暑かった![富美]

◆原稿を見ながら、富美ちゃんと電話やメールでやりとりしていたら、自分も伊南村へ行っていたような気になってきました。当日参加していなくても、十分熱気が伝わってきました。[武]



今月の地平線報告会の案内(絵と文:江本嘉伸)

地平線通信裏表紙

10/26(もくようーびです!)

18:30〜21:00
October 2000
¥500


画伯! 森を語る

“地平線イラストレーター”、長野亮之介の素顔を知る者は、少ない。ユーコン川をいかだで下り、モンゴルの草原で飯をつくり、ベトナムの荒れ地に木を植える。芝居をやり、太鼓を叩き、映画評論まで、やる。その不思議な男が、9月から10月にかけ、ヨーロッパをまわり、ショックを受けた……。10月の「第251回報告会」は、林学専攻の長野画伯に、日本やアジアの旅遍歴のあとみたものについて、報告してもらいます。乞ご期待!!

※ここでは第251回報告会となっていますが、じつは252回です。


通信費(2000円)払い込みは郵便振替または報告会の受付でどうぞ
郵便振替 00100-5-115188/加入者名 地平線会議(手数料が70円 かかります)

to Home
to Tsushin index
Jump to Home
Top of this Section