江本嘉伸さんによる“緊急報告”


3月29日〜30日に開催される「地平線報告会 in 四万十・黒潮エコライフフェア」についていろいろとお問い合わせをいただいていますが、地平線通信で簡単に案内したまま、具体的な情報を提供できずに心苦しく思っていました。ようやく江本さんが先週末に中村に出かけて、山田高司君をはじめ、現地側と打ち合わせをして、いろいろと決めてきてくれましたので、以下、昨夜書いて送ってくれた原稿を緊急報告として流します。これではじゅうぶんではありませんが、とりあえずこんな感じになると、見ておいてください。細部は変更になるかもしれませんが、いまのところはここまでです。(丸山)


皆さん、今夜四万十川から帰りました。

書きたい事沢山ありますが、取り急ぎおもな事柄を。

【1】…3月29日(土)午前10時から「四万十・黒潮エコライフフェア」は始まるが、地平線会議の出番は14時から。できれば、この時間までに集合したい。

【2】…地平線会議の今回のテーマは「水」とする。ことしが国際淡水年であることを踏まえ(京都では、3月大きな国際水会議が開かれる)、四万十川の岸辺で地球レベルの、思いっきり多様な水物語を展開したい。淡水だけでなく、広く海も。タイトルは「水をめぐる冒険」海も川も谷も、ヒマラヤもすべてつながっているので、かなり大胆に水をとらえる。

【3】…そのプロローグとして、直前の13時〜14時は 今回のフェアの実行委員長であり、地平線会議のもっとも古い同志である山田高司が「青い地球の川を旅して木を植えて」と題してスライド(パワーポイントだそうです)を使って講演(これは30日も同じ)。

【4】…14時〜16時 賀曽利隆、石川直樹、それに進行役として江本、場合によっては、山田も再度登場して、「地平線会議イン四万十川」第1部とする。この日は、もっぱら石川君におもに報告してもらう。翌朝東京に帰る必要が生じたため。内容はこれから相談するが、ここでは水にのみ、とらわれないつもり。

【5】…17時頃、地元のユニークな音楽家によるシタールの演奏が30〜40分程度ある予定。

【6】…17時30分〜20時30分(演奏を含めて、時間枠の変更はあり得る)、「地平線会議イン四万十川」第2部。ここでは、大きなスクリーンが設営される予定。地平線会議について手短に話したあと、冒頭、賀曽利隆の「四万十川談義」。多分この話は地元の人たちがショックを受けるほど詳しく、おもしろい。賀曽利君を冒険ライダーとだけとらえている人には目からうろこ、になるでしょう。以下、「水」をテーマに、ひとり10分ぐらいのおもしろい報告をしてはどうか、と考えている。

熊本の川本さんたちの川辺川の報告、山形の飯野さんからも、鳥海山の湧き水や川の話が聞けるはず。カフィリスタンの丸山君の、これまであまり報告していないムンムレット谷の水の話、マナスル登頂の大久保由美子さんの高所と水の話、女流マルコポーロ、金井シゲさんの「水と旅、そして、イラク最新報告」、山田高司のアマゾン、ナイル、長江、江本の黄河源流探検報告などなど、いくらでもありそう。それらを、ひっくるめて名著『水水水物語』を書いた三輪さんに料理してもらうのがいいのではないか。もしかしたら、三輪さんは「水」をテーマにした素晴らしいパワーポイントを用意してくれるかも。まあ、このあたりもう少し相談しましょう。

そして、十分暗くなったら、石川直樹のチョモランマ登頂ビデオ15分を特別放映する。これは、昨年秋、チョモランマ北壁に再度挑戦し、そのまま帰らなかったフランスのスノーボーダー、マルコ・シフレディが石川君とともに登頂、初滑降を成功させたシーンが出てくる貴重なもの。

昼間は、皆自分たちのブースで働いていて14時〜16時には参加できない人が是非夕方以降、やってほしい、と強く要望し、こういう時間となりました。

【7】…20時30〜22時 四万十川・大交流会。料理を楽しみながら、会場の人々の紹介、地元の実行委員たちからのメッセージなど。多分、有機農法による新鮮野菜、黒潮の海、清流四万十川から獲れるおいしい魚などが、ずらり並ぶのではないかな。そうそう、かつおや「ぐれ」(知ってますか?おいしい!)の刺身、特産の「しゃも鍋」(でっかい鍋でしゃもを野菜と煮る)というのもある。なお、食楽しみ費として1500円徴収させてもらう。ビールなどは会場でめいめいが買う(故郷の酒など持ち込みもいいかも)。

そして,最後に恒例の地平線オークション。これは、皆さんも今から何か用意してくださいね。その場で品物の説明できる人が多いほうが盛りあがるから。小さなものでいいんです。安いものも、いろいろ必要なので。なお、この売上げは、地平線会議のために下さる、とのこと。

【8】…で、この日、地平線会議の面々の泊まりは、山田高司が勤務する「四万十樂舎(しまんとがくしゃ)」としたい。会場から40分かかるが、せっかくの集まり、地平線会議だけの場を一度は持ちたいので。廃校を活かした宿泊センターで、素泊まりひとり、3000円ほどにしたい(通常は4500円なんだけど、地平線会議が幾分補助を考えるつもり)。会場からの移動は、マイクロバスを往復させる予定。2次会用の食べものも何か考えます。あるいは、考えてね。

なお、収容能力は50人。ベッドルーム6室(36人)和室3室(12人)などです。はじめは、テントもいい、と思ったけど、まだ寒いし、この際、蒲団も炊事施設もそろっている場で是非交流会やりましょう。熊本のみんなも来るし。もちろん、賀曽利、石川君も泊まります。

【9】…翌30日は、14時から賀曽利君の独演会っぽいものにしたい。「食」を主なテーマとして、ほかに飛び入りもどんどん参加してもらい、元気いっぱいになる2時間とする。

【10】…以上、まだいろいろありますが、概要を報告しました。広い会場は、いろんな企画が進んでいて、楽しむ事は沢山ありそう。出かけて、ずえったいに、損はしないぞ!!

では、また。

2003年2月24日深夜  


to Home
to Home
to Shimanto Top