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●●グレートジャーニー近況報告 …ダリエン地峡縦断後、ソケイヘルニアの手術のため、一時帰国。再入国後の近況です。 ◆ここ半月あまりはアメリカ合衆国のナバホ族居留地内を歩いていました。アメリカインディアンの歴史からよそ者に対して反発を持っていると思っていました。しかし暖かく迎えてくれ、様々な儀礼にも立ち会うことができました。アメリカインディアンの中では最も★★★★★人口も多く、自分たちで議会ももっているので、連邦政府とも様々な妥協をしながらも、円滑な関係を保っているようです。もちろん白人からの、インディアンに対する偏見を憎々しく思い、不満も持っているのですが、思っていたより現状に満足しているのが驚きでした。ナバホ族はアメリカインディアンの中では最も現実的な人たちのようです。 ◆学校でナバホ語を教えるようにもなり、年配の人たち、リーダーの人たちを中心にして、歌、踊り、儀礼などを何とか復活しようと一生懸命になっています。もっと長く滞在したかったのですが、夏の間に荒らすか南東フィヨルドをカヤックで縦断しなければならないので引き上げてきました。 ◆7月13日頃から再び自転車で北上する旅を続ける予定でいます。[1996.7.9 関野吉晴] |
佐藤安紀子、向後元彦、向後紀代美、北村節子、賀曽利隆、賀曽利洋子、河田真智子、山崎禅雄、西山昭宜、山田高司、吉岡嶺二、三輪倫子、海宝道義、香川澄推、中山嘉太郎、大沢茂男、久野申易郎、高野久恵、金井重、江口浩寿、田部井淳子、森井祐介、武石礼司、梅沢政弘、岸本佳則、遊友裕、滝野沢優子、武田美佳、武田力、村田忠彦、水谷任子、西村邦雄、保木由佳、飯野昭司、小川正人、藤原謙二、石川秀樹、舟本和子、田中雄次郎、久保田賢司、在田加代子、相川八重、相川和加子、高野孝子、江本嘉伸、江本くるみ、丸山純、北川文夫、小島淳一、埜口保男、宮寺修一、杉田晴美、張替純二、森田昌弘、加世田光子、森田洋、坂下哲之、花崎洋、河村安彦、土屋守、中村柾英、池本元光、菊地敏之、金守達也、野々山富雄、松本栄一、神長幹雄、池本元光、花岡正明、岩淵清、井口亘、河野昌也、古橋稔、桜井紀子、長谷川絹子、森國興、長迫幸成、本庄健男、岡田典子、斉藤晃、斉藤則子、尾浜良太、那須美智、佐々木眞紀子、長房宏治、山田まり子、出口昌哉、久里徳泰、川島好子(敬称略)
《1万円カンパは地平線活動のため年内いっぱいは続けたいと思っています。》
第198回報告者の戸高雅史さんは7月29日、K2南東稜から無酸素で登頂に成功。
●地平線会議オリジナルTシャツ
木綿・丸首・半袖の私達が普段なにげなく来ているTシャツ。1913年にアメリカ海軍の下着として採用されたこの型が、Tシャツ第1号ということになっている。一般にも下着として出回り、第2次世界大戦では陸軍もこれを採り入れた。熱帯で日本軍と戦うためには、それまでのランニング型よりもジャングル戦にむくというのがその理由である。精神論で戦っている日本軍に対して、兵士のユニフォームの着心地までも調査していたとは!恐れいりまする。
復員したアメリカ兵達は、大学に通い始めた者も、労働者に戻った者も、街着としてTシャツを着続ける。着心地がよかったのか、お金が無かったのかは定かではない。その後、50〜60年代には、Tシャツは軍隊のユニフォームから、性別なくアメリカの若者達のユニフォームとなり、世界へ広がっていった。
そして、今回、地平線会議はオリジナルTシャツを初めて製作した。胸に描かれた、風に流れる雲の絵。地平線画家長野亮之介によるものである。よく見ると、その線の端がくるりと渦巻きになっている。渦巻き。美と愛の女神アフロディテは海の渦巻きから誕生した。ヒンドゥ教やネイティブアメリカンの神話にも、生命は渦巻きから生まれるとあるらしい。日本では龍と結びつき、創造力の中心とされている。渦巻きは生命や自然のエネルギーの象徴なのだ。
大きなエネルギーを懐に隠し持ち、地平線の向こうまで、ふわりと雲のように旅を続けていこう…。そんな願いをこめたTシャツである。[Tシャツ実行委員会 中畑朋子]
◆アメリカサイズなので大きめです。中肉の方なら男性でもMサイズでOKです。注文は色・サイズ・枚数と氏名・住所・電話番号を明記して地平線ポスト宛にお願いします。色・サイズによっては希望に添えない場合もあります。特にグレーのLは在庫僅少です。 《色》 白・グレー |
●地平線報告会200回記念大集会会計報告(7/31現在)
◆収入の部:1万円カンパ 86人(\950,000)/その他のカンパ(\9,500)/入場料(\363,000)/計(\1,322,500)
◆支出の部:ホール使用料(\193,200)/その他経費(\25,415)/計\218,615
◆差引残高(\1,103,885)
・残金の一部は『DAS』と『Tシャツ』の制作費に一時的に使われています。
お待たせしました。 『地平線データブック・DAS 1988〜1995』、 いよいよ完成です。 |
●制作室に寄せられた声のなかでは、なんといっても、あの全632ページの厚さにたまげた、というのがやはり共通した感想のようです。これだけの件数のデータを入力したエネルギーに参ったというものや、8年間の歳月をずしりと感じるという方もいて、「とにかく質より量で勝負だ」という編集方針が評価していただけたように思います。「さっそく重宝に使っていますよ」という声もうれしかったけど、「ひさしぶりに地平線らしいばかばかしいものができて、よかった」という声もいくつかあって、思わずにんまりました。
●大集会での予約のほか、郵便やファクス、電子メールなどでも注文をいただき、現在のところ、180部ほどを発送しています。限定500部。資金がないため、オフセット印刷ではなくて軽印刷で刷りましたから、増刷はできません。
●在庫の置き場所がないので、早く売り切ってしまいたいという気持ちも強いのですが、マスコミの関係者などにネタ本として使われるより、まず自分自身で地球体験をかさねている人に手にとってもらいたいと思います。まだお申し込みいただいていない方は、ぜひこのチャンスに、どうぞ。また、地平線の周辺で『DAS』についてご存じない方がいらっしゃいましたら、同封のチラシを渡してご紹介ください。
●申し込み方法についてあらためて書いておきます。頒布価格は1冊3000円、これに送料が1冊340円かかります。ご注文は、同封のチラシにある「地平線データブック制作室」まで、郵便か電子メールなど、記録として残る形でご連絡いただければ、すぐに発送します。代金のほうは、郵便振替口座「00110-7-109413」。名義「地平線会議・DAS」まで。ご面倒なら、振り込んでいただくだけでも申し込みとして処理できますが、こちらに通知が届くまで時間がかかります。
●制作を進めるにあたってお世話になった方々に、あらためて御礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。
8.24・拡大神戸集会へ、ようこそ!
神戸で地平線報告会を開くことになったわけ
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8月24日土曜日の11時から17時まで、神戸・三ノ宮の「神戸市青少年会館」で、記念すべき第201回目の地平線報告会を開催することになりました。これまでの200回が全て東京で開かれていただけに、こうして関西で地平線報告会を開くというニュースをお伝えできるのは、とてもうれしく思います。当日神戸に行くことのできる方は、お誘いあわせの上、ぜひご参加下さい。
地平線報告会が、なぜ突然神戸で開かれることになったのか、不思議に思われている方も沢山いらっしゃることでしょう。実は計画自体は昨年末からあったのですが、それは20人程度の小規模な集まりを考えていました。
学生時代を北海道で過ごした私にとっては、東京での会社員生活にどっぷりと浸った毎日の中で、毎月の地平線報告会が唯一、純粋な気持ちに戻れる貴重な場でした。本やテレビでしか縁がないと思っていた人たちと、親しく話ができる。それだけでも非常に大きな喜びで、もし学生時代に地平線会議を知っていたなら違った人生を歩んでいたのではないか、と思うことも再三ありました。
4年前に東京から大阪に転勤して以来、再び報告会に参加できなくなってしまいましたが、地平線の仲間は東京以外にも沢山いるはずだから、関西周辺に住む人たちで一度集まってみたい。そんなふうに考えるようになり、昨年末から何人かに声をかけたところ、ぜひやろうということになったわけです。この春ごろから何度か打ち合わせをかさねているうちに、永瀬さんや福井さんのような、ぜひ話を聞かせていただきたい行動者が関西にもいることに気づき、だんだんと夢が広がっていって、日程や場所なども決まりました。
そして、東京の人たちとも細部を詰めようと出てきたところ、フロントに江本さんが書かれているように、三輪さんのひと言から急遽、ささやかな「神戸集会」を「第201回報告会・拡大神戸集会」として開催することが決まってしまったという次第です。思いもしなかった大きなイベントにふくらんで、準備に追われる毎日になっていますが、みなさんのおかげで、中身の濃い報告会にしていくことができそうです。
なぜ神戸で開くのかというと、とにかく地平線のみんなにあの神戸を見てもらいたい、何かを感じてもらいということに尽きます。私自身が神戸に生まれ、震災当時も尼崎に住んでいたのに、その後何一つ役に立てないでいることへの後悔もあるかも知れません。単に海外のどこそこに行ってきたということだけでなく、もう少し社会性のある物事の考え方も取り入れたいという気持ちも、神戸で開くことを決めた理由です。
拡大神戸集会では、全体のテーマを「いま、Kobeで考える、地平線流サバイバル術」として、神戸はもちろん、地球のあちこちでみなさんが体験してきた、多彩なサバイバル術を披露していただこうと考えています。
東京からも多くの方が来てくださるようですし、四国や九州からの参加表明もありました。会場の都合で、17時でプログラムは終了しますが、二次会(ちょっとしたオークションもあるかも?)も準備していますので、ぜひこの機会にあこがれの人からさまざまな話を聞き出して下さい。地平線通信で皆さんご存知の『地平線の旅人たち』や『地平線データブック・DAS』、地平線Tシャツも会場でお求めいただけます。
さらに翌日は、じつに3年4ヵ月ぶりに、「第20回記念地平線マラソン」を武庫川のジョギングコースで開きますので、こちらの方の参加も大歓迎です。(岸本佳則)
■大阪駅・新大阪駅から三ノ宮駅まで
JR神戸線で姫路方面行きの新快速電車に乗って下さい。
■新神戸駅から三宮駅まで
神戸市営地下鉄で西神中央(せいしんちゅうおう)方面行きに乗って下さい(後ろの車両が良い)。次が三宮駅です。
■青少年会館のあるビル
「青少年会館」は独立したビルではなく、勤労会館という、茶色のタイル張りのビルの5階にあります。1階には三宮図書館が入っているので、目印にしてください。中央区役所の隣りです。三ノ宮駅から徒歩5分。
■25日の地平線マラソンの場所
阪神電車武庫川駅下車。神戸側の河川敷の鉄橋下に午前10時に集合してください。
第201回地平線報告会 [拡大神戸集会] 〜東京を飛び出す最初の試み〜 |
大震災直後はもちろん、神戸のみなさんのこの1年7ヵ月は、
まさにサバイバル体験そのものといっていいだろう。
衣食住を中心とした生きるための知恵をはじめ、
精神の安定をはかるためのちょっとした工夫から
電子ネットワークを活用した情報収集・情報発信まで、
さまざまなサバイバル術が駆使された。
世界各地で地球体験をかさねている地平線の行動者も、
ここから学ぶべき点が多々あるに違いない。
住み慣れた東京を飛び出して今後ワールドワイドに展開していくはずの、
記念すべき最初の地平線報告会は、ここ神戸で
「サバイバル術」を考えてみることから始めるのがふさわしいと思う。
異国のフィールドだけではなく、この日本の社会でどう生きていくかという、
ちょっと次元のちがうサバイバル術なども視野に入れておくつもりだ。
8/24(土) 神戸市青少年会館 神戸市中央区雲井通5-1-2 |
part 1 585日間のサバイバル体験から学ぶもの 11:00〜 開会宣言・いま、なぜ神戸なのか 11:05〜 被災者として、ボランティアとして、都市計画の専門家として、見たまま、感じたままを語りあう巻頭座談会
12:15〜 休憩(昼食) |
part 2 極限を日常として暮らした2人の報告 13:00〜 砂漠と密林と雪原で編み出した「前へ進む技術」[永瀬忠志] 13:45〜 サハラで出会った「生存のための三つの条件」[福井慶則](予定) 14:30〜 報告者との質疑応答 14:50〜 休憩 |
part 3 地平線会議恒例・会場縦横断リレートーク 15:00〜 参加者紹介・地平線の本の紹介・インターネット体験 15:20〜 どう役だてるか、どう身に着けるか……地平線流サバイバル術
16:50〜 閉会挨拶/地平線会議からのお知らせ |
part 4 お待ちかねの二次会 18:00〜 三ノ宮駅近くの居酒屋にて |
part 5 8/25(日) 10:00〜 第20回地平線マラソン |
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