今月の地平線報告会


98年4月24日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算222回目の
地平線報告会となります。(221回目はベトナムで開催されました)

今月の地平線報告会(東京分)は、4月24日(金)です。

報告者は、宮下尚之(みやしたなおゆき)さん。専門学校の講師や野外生活学校のリーダー、オペル冒険大賞事務局のスタッフなどをしながら、個性的な旅を続けてきた人です。地平線通信の案内には触れられていませんが、たしか去年の夏と、暮れから今年の正月にかけて、東アフリカ沿岸のインド洋でシーカヤックツーリングをやってこられたはず。動植物や食文化にも造詣が深いので、興味深いお話が聞かせてもらえるのではないかと思います。

以下、地平線通信221号の案内より(by 浅野哲哉)。


熱帯林でボクがみたコト

「熱帯のジャングルにも『色』があるんです。アフリカは深いコバルト・ブルーですが、ボルネオなんかは暖かな色が多くてきらびやかな感じですね」と目を輝かせて語るのは、今月の報告者=宮下尚之さん(34歳)です。

自然が大好きな宮下さんは1989年にアフリカに渡り、スワヒリ語を学んだ後、アフリカのジャングルや人間にすっかり魅了され、ナイロビでは獣医さんの助手、ザイールではマウンテンゴリラのガイドとしてTVクルーを奥地のジャングルに誘っているうちに、類人猿にハマってしまうのでした。

ゴリラの筋肉美に惚れ、好気心旺盛でえげつなく騒ぎまくるチンパンジーが住むエデンの園みたいな理想郷を訪れ、マダガスカル島では無表情で神秘的なキツネ猿に出会います。

「類人猿を通して己を知りたい」という思いを抱きつつ、2年3ヶ月後に帰国。ゴリラのぬいぐるみを着て結婚式で踊ったりしながら資金を稼ぎ、今度はアジアの類人猿オラウータンに会うためにスマトラ島へ。

その後、国内外でアウトドアスポーツを体験していくうちに、熱帯の川を通して見る『水』の視点が生まれ、94年にマレーシア・ボルネオ島のバラム川を源流から海まで航下。この活動でオペル冒険大賞選考委員特別賞を受賞しました。

命がウジャウジャ詰まっているジャングルに一人たたずんで、五感を解放しつつ、じっと『観る』ことに至福を感じる、爽やかな「熱帯観察家」の言葉に耳を傾けてみて下さい。

地平線通信221号の案内へ。浅野君の手による似顔絵(イラスト)が見られます。 


 ☆会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
 ☆時 間:午後6時半〜9時
 ☆会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



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