今月の地平線報告会
今月の報告会は、高野孝子さんによる、「国際北極プロジェクト」のお話です。この隊は、北極海の横断をめざしていましたが、もうひとつ、移動しながら通信を使って、隊の行動や気象などの環境条件を世界中に発信していくことも、大きなテーマに掲げていました。アルゴス、ヘルスサットの2つの衛星を使って、アメリカのミネソタ州セントポールにあるグランドステーション(本部)までデータを送信。そこからインターネットに乗せて、「ワールドスクール」と名付けられた世界の500団体(学校や青少年団体)に、隊の行動の模様が刻々と伝えられたそうです。“現代の探検”と呼ぶにふさわしい、この犬ぞり隊での体験を語ってもらいます。
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた
報告者の生の声を聞くために、毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
- ☆会 場:アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
- ☆時 間:午後6時半〜9時
- ☆会場費:500円
- 高野孝子 TAKANO Takako
- 早稲田大学政治経済学部大学院政治学修士課程修了。86年にオペレーションローリーに参加してオセアニアに出かけたのが、海外での最初の活動となる。卒業後は1年ほど英字紙に勤務していたが、退職。89年には、増島達夫氏・大貫映子氏らと共に、アマゾン1500キロをカヌーや徒歩で走破した。90年には、ロシア・アメリカ合同隊に加わって南極大陸横断に出かけたが、チーム内のごたごたで、中止に。しかし、翌91年に、このときの有志らと共に、ベーリング海峡横断スキーツアーを敢行した。こうした行動のほかに、“環境教育”に力を注ぎ、現在は「エコクラブ」を主宰してさまざまな活動を続けている。95年春に、「国際北極プロジェクト」に唯一の日本人として参加し、各国のベテランたちとともに、北極海を犬ぞりで縦断してきた。
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