今月の地平線報告会
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2004年1月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算293回目の
地平線報告会となります。
今月の地平線報告会は、30日(金)です。報告者は、山岳カメラマンの村口徳行さん。以下は、江本嘉伸さんによる案内文です。
今月の地平線報告会の報告者は、年頭を飾るにふさわしい、山岳カメラマンの村口徳行さん(46)。エヴェレストに3度も登った登山家ですが、それよりも一昨年は女性最高年齢登頂者の渡辺玉枝さん(63歳)とともに登り、昨年は「70歳の登頂」として話題になった三浦雄一郎さん父子を頂上に立たせた「あの人」、といったほうがわかりやすいかもしれません。
登山家として、また山岳カメラマンとして、村口さんは多彩な経歴を持っていますが、本人に言わせると「ほとんど水をつくっている」んだそうです。8000メートルの高所ではいかに水分を取るかが大きな決め手になるのですが、もちろん水なんかない。それで氷や硬い雪をピッケルで削り取って携帯コンロで溶かすんですが、これが結構時間がかかるのです。高所での衰退を最小限にするために、水つくりは、大事な大事な仕事というわけです。
それで村口さんはこの春、もう一度エヴェレストに登りに行こうとしている。今回は自分のほかはシェルパたちだけで、隣のローツェ峰をあわせて「しっかり撮影してきたい」という。資金のやりくりがつけば、の話ですが、多忙なその準備の間に、地平線報告会を引き受けてくれました。ご期待ください。[江本嘉伸]
以下は、地平線通信290に掲載された案内です(絵と文・長野亮之介)
海抜八千米の水づくり
1月30日(金曜日) 18:30〜21:00
\500
新宿区榎町地域センター(03-3202-8585)「エベレスト登山では、1日6リットルの水を飲めって言われる。雪を溶かして水をつくるのが、オレの一番大事な仕事だったね」というのは、記録映画カメラマンの村口徳行さん(47)。エベレストに複数回登頂しているベテランクライマーです。
昨年、プロスキーヤーの三浦雄一郎、豪太親子のサポーターとして日本人初、3度目の登頂を果たしました。シェルパとの交渉から、水、食事の用意。さらにたった一人の記録班として、スチール、ムービー、両方の撮影。
「撮影のポイントになる事をオレがやってるわけだから、どう撮るか苦労したねー」。
日大山岳部OB。「山登りは長く続けるのが重要なんだ」をモットーに、フリーの道を歩んできました。2002年にサポートし、女性の世界最高齢エベレスト登頂記録をつくった渡辺玉枝さん(63)に続き、三浦父(70)も世界最高齢記録を更新。2つの記録を支えた村口さんに、今月は登場して頂きます。乞御期待!
2003年9月の地平線通信でもお知らせしたように、当面、新宿区の公共施設「榎町地域センター」で地平線報告会を開催していくことになりました。地下鉄東西線の早稲田駅のほど近く。早稲田通りと外苑東通りが交差する弁天町交差点にある交番のすぐ裏手です。神楽坂駅や牛込柳町駅もさほど遠くありません。
☆会 場:榎町地域センター(東京都新宿区早稲田町85 〒162−0042/03-3202-8585)
営団地下鉄東西線:早稲田駅 徒歩7分
営団地下鉄東西線:神楽坂駅 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線:牛込柳町駅 徒歩10分
営団地下鉄有楽町線:江戸川橋駅 徒歩14分
都バス(白61)新宿西口→練馬車庫:牛込保健センター前下車
公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261500enoki/index.html#地図
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。
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