今月の地平線報告会

2003年11月28日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算291回目の
地平線報告会となります。


今月の地平線報告会は、28日(金)です。報告者は、獨協大学探検部OBの多胡光純(てるよし)さん。この夏、カヌーを漕いでマッケンジー河を下りながら、お気に入りのポイントでモーターパラグライダーによるフライトを試み、雄大な北の大地の写真を撮ってきた“Air Photographer”です。飛ぶのが目的なのではなく、あくまでもあこがれの土地を知るための手段として位置づけているところが、多胡さんのユニークなところ。無風でも約15メートルの助走で、向かい風なら数歩で飛び立つことができるワザを身につけ、今後は世界各地を飛んでみたいそうです。うっそうと繁る熱帯林の樹冠やどこまでも続く広大な草原など、「ちょっと高いところに登って見る」ことができない領域に、多胡さんが活躍する舞台が広がっていくことでしょう。今回は特別に、愛機を会場で披露してくれるそうですから、とにかくこれは、実際に榎町まで足を運んでみるしかありませんね。[丸山純]

以下は、地平線通信288の案内より(絵と文・長野亮之介)


空から見たマッケンジー河

「僕にとって、上空は“聖地”かなあ」と言うのは、“天地を結ぶ空撮作家”の多胡光純(てるよし)さん。カナダの大河に魅せられてカヌーの旅をくり返すうちに芽生えた、「この河を宙(そら)から見たい」という思い。その夢をかなえたのは、モーター・パラグライダーでした。

9ヶ月の特訓を経て、今年6月から約3ヶ月間、カヌーと新兵器を駆使してマッケンジー河空撮に挑戦。ままならぬ風の流れや、大気の「脈」にほんろうされつつも、鳥の目でしか見ることのできない、大河の顔と出会います。ヒトの視線に気付かず、ケモノ道を歩くムースの姿には、秘密をのぞいたような感動を。先住民から銃を渡され、空からの狩りを依頼されたことも。

デジタル一眼レフカメラ、キヤノンEOS-1Dsで捉えた空からの風景は、大河に生きる人々とのコミュニケーションに新たな刺激を与えます。今回の旅ではマッケンジー全流の8割、1400kmを漕破し、90回近いフライトを記録した多胡さん。今月は多胡さんの目に映った自然の絵巻物を本邦初公開して頂きます。


9月の地平線通信でもお知らせしたように、当面、新宿区の公共施設「榎町地域センター」で地平線報告会を開催することになりました。地下鉄東西線の早稲田駅のほど近く。早稲田通りと外苑東通りが交差する弁天町交差点にある交番のすぐ裏手です。神楽坂駅や牛込柳町駅もさほど遠くありません。

会 場:榎町地域センター(東京都新宿区早稲田町85 〒162−0042/03-3202-8585)
       営団地下鉄東西線:早稲田駅 徒歩7分
       営団地下鉄東西線:神楽坂駅 徒歩10分
       都営地下鉄大江戸線:牛込柳町駅 徒歩10分
       営団地下鉄有楽町線:江戸川橋駅 徒歩14分
       都バス(白61)新宿西口→練馬車庫:牛込保健センター前下車
       公式地図はこちら:
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261500enoki/index.html#地図
時 間:午後6時半〜9時
会場費:500円


地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。



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