今月の地平線報告会
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2003年10月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算290回目の
地平線報告会となります。
今月の地平線報告会は、24日(金)です。報告者は、“サバイバル登山家”として『岳人』などでもおなじみの服部文祥さん。K2に登頂したヒマラヤニストでもありますが、最近は日本の山に、できるだけ困難な課題を見つけて分け入り、断食山行など、えっ?と思うような独自のチャレンジをしています。この8月には北海道の「日高全山・単独溯下降縦走」をやってきました。あの台風の中、ごろんごろん転がる岩を眺めながら、3日、谷にへばりついていたとか。どんな話が飛び出すか、日本の原生自然を知りたい人は、はずせません。(江本)
以下は、地平線通信287の案内より(絵と文・長野亮之介)
縄紋山男ヒダカ自給山行
96年にK2登頂を果たした服部文祥さんは、多勢のポーターに荷物を持たせてピークを目指す山行に首をかしげました。
なれば、当たり前のように利用している登山道だって、ヒト様の作ったものと思い当る。日本の山ならの食材も豊富。沢を遡行し、ヤブをこぎながら、本当の意味でオリジナルな山行ができるのでは? 「山男は頂上を踏むのが前提だけど、山域全体を歩くアプローチも考えられる方が楽しいですね」と服部さん。
自然環境が濃い、北海道日高山脈全山重層を目標に設定。米と調味料のほかわずかの携行食で、この8月2日入山。予定より3日遅れの24日間で下山しました。イワナやオショロコマを釣り、焚火で調理する毎日。山中で出会った地質調査隊がめぐんでくれた菓子パンが、胃に刺激的でした。台風で川床を転がる大岩の音に眠れぬ夜もあったけど、「思ったより大変じゃなかった」とか。
服部的サバイバル登山術に耳を傾けませう!
9月の地平線通信でもお知らせしたように、当面、新宿区の公共施設「榎町地域センター」で地平線報告会を開催することになりました。地下鉄東西線の早稲田駅のほど近く。早稲田通りと外苑東通りが交差する弁天町交差点にある交番のすぐ裏手です。神楽坂駅や牛込柳町駅もさほど遠くありません。
☆会 場:榎町地域センター(東京都新宿区早稲田町85 〒162−0042/03-3202-8585)
営団地下鉄東西線:早稲田駅 徒歩7分
営団地下鉄東西線:神楽坂駅 徒歩10分
都営地下鉄大江戸線:牛込柳町駅 徒歩10分
営団地下鉄有楽町線:江戸川橋駅 徒歩14分
都バス(白61)新宿西口→練馬車庫:牛込保健センター前下車
公式地図はこちら:http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/division/261500enoki/index.html#地図
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。予約などはいっさい不要です。いきなり会場にお越しください。
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