「奇跡のポイント」-生き残った神社、鳥居への賀曽利隆の考察

10月になりました。早速、元気な賀曽利隆さんからです。波立海岸の岩場に残った赤い鳥居は私も見て驚きました。美空ひばりの歌碑のある塩屋崎周辺も、確かに無傷でした。日頃、ひばりを神様と思う三輪主彦さんが「美空神社建てるべし!」と言っているのは、 わかるが・・・。

「奇跡のポイント」

江本さん、昨日は荒川河川敷のグランド、「浦和レッズランド」でサッカーの試合でした。そこへなんと三輪主彦さんが自転車を走らせてきてくれました。三輪さんとはサッカーそっちのけで、大津波の話で夢中になりましたよ。

話題の中心はもっぱら「奇跡のポイント」。「どうしてあんなにすさまじくやられたのに、あそこだけは大丈夫だったんだろうね」を連発したのです。
三輪&賀曽利が一致したのは「神仏のご加護」ということです。地質学者、三輪主彦をうならせたのは、神仏のご加護以外に、説明のしようのない奇跡のポイントがあまりにも多すぎるということでした。

福島県の波立海岸では国道6号沿いの「波立食堂」は大津波で押しつぶされました。ところが高低差のまったくない国道の反対側の波立薬師は山門、本堂ともに無傷なのです。それよりもさらに驚かされるのは、歩いても行ける岩場の赤い鳥居が残ったことです。

福島県の薄磯海岸の薄磯はいわき市では最大の被害を出したところですが、ここの寺はすぐ前までが家並みが壊滅状態なのにやはり残ったのです。それを渡辺哲さんと一緒に見たときは、「どうして、どうして!?」と2人で何度も言ったほどです。

宮城県の阿武隈川河口周辺も大きな被害を出したところですが、その近くの神明社は社がしっかりと残りました。すぐ近くの鉄筋の建物はグニャとなってました。

岩手県碁石岬近くの熊野神社の境内には日本一の大椿、「三面椿」があります。碁石海岸の周辺も激しくやられたところですが、熊野神社と三面椿はともに無傷でした。神社の石段のすぐ下までは大きな被害を受けているのですよ。

宮古湾入口の岩場に立つ龍神もあの大津波を受けながら残っていました。
これら「奇跡のポイント」は、人智を超えたところで何か大きな力が働いたとしか説明のしようがないのです。

三輪さんとの「奇跡のポイント」の話はまだつづきました。福島県の塩屋崎には美空ひばりの歌碑が建っていますが、岬の北側の薄磯、南側の豊間があれだけの被害を受けているのに、やはりここも無傷で残りました。三輪さんはここには「美空神社」を建てるべきだといってました。

気仙沼の岩井崎には有名な潮吹岩があります。ここでの奇跡のポイントは、海岸に建つ第9代横綱「秀ノ山」の像です。岩井崎周辺は気仙沼一帯でも、大津波に最も激しくやられたところで海岸近くの旅館や土産物店、食堂などはすべて全壊状態。その中にあって秀ノ山像は何もなかったかのように建っているのです。信じられない光景です。

塩屋崎の美空ひばり歌碑は「奇跡のポイント」として今、多くの人たちが見に行ってます。もうすこし被災地が落ち着いてくると、「奇跡のポイント」は東北・太平洋岸の人気スポットになるような気がします。みなさん誰しもが、奇跡にはあやかりたいのです。その奇跡のパワーを我が身に取り込みたいという思いが強いのです。(賀曽利隆)

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