どんな場所を旅しても、何を食べても、新しい体験は楽しい。100キロを走るため1月、宮古島に行って、またまた新しいものに出会ってしまった。ひとつはサトウキビだ。ちょうど収穫の時期と重なって、見渡すサトウキビ畑のほとんどが刈り取りを始めていた。サトウキビ自体は子どもの時、しゃぶったことがあるが、大人になってからは旅先で畑を見かける程度だった。
◆おととしの夏に植えたキビが穂を出し、ほどよく成長している。製糖工場が稼動を始め、畑で収穫されたキビを運ぶトラックがひっきりなしに道路を行きかう。この島でサトウキビが経済の要となっていることが実感された。ほぼ2ヶ月、場所を変えて収穫が続く。土日は家族総出で刈りいれをやる。島の新聞「宮古毎日」や「宮古新報」は、それぞれ「宮古本島 製糖作業始まる」「宮古本島2工場 製糖操業がスタート」という見出しで製糖工場の操業を一面トップ記事としていた。年に2ヶ月操業する製糖工場が、1月11日にことしの仕事を開始したわけである。
◆初日の平均糖度が「14.31-15度」で、ことしのサトウキビは品質が高く、豊作であるとも報じた。糖度と言われてもピン、とこないが、たとえばハウスミカンや梨の平均糖度は12度、メロンは14度ぐらいだそうだ。今や代替エネルギーとして注目されているエタノールの原料ともなるサトウキビの糖度は相当高いことがわかる。実際走り手たちに振る舞われたサトウキビ・ジュースは衝撃的たった。3、40センチほどの長さの茎を1本絞り機で搾ると、コップ一杯分のジュースが出てくるのだが、飲んだ瞬間、こんなに甘かったか、と驚くほどだった。子ども時代知った味は、もっと淡々としていたと思う。
◆サトウキビを含め、人口56000人の宮古島(昨年10月合併して宮古島市となった)に学ぶものは多かった。一方でキビのことひとつ知らずにこの年令になってしまった自分が少々情けなくもあった。私はこの秋には66才になる。年令を重ねると何が見えてくるのか、いやでも実感させられる日々だが、残念ながら年を重ねたからといって、どんどん知見が深まっていくものでもない。むしろ、己の知らなさを日々思い知らされるといったほうが近い。ただ、たとえば地平線会議を通して出会う人間たちー大体私よりは若いーから、「ほんものとは何か」をいつも教えられていることがありがたい。
◆毎月の報告会や通信発行に限らず、この活動を続けていると、いやでも人を知る。関野吉晴がグレートジャーニーを始めるにあたり、恵谷治を中心に「応援団」というのができた。「何か迷ったり厄介に直面した時、最後に相談する存在」と関野はその中核の何人かの仲間について言っていたが、そういう仲間を持てることは人生最大の幸せのひとつだろう。関野の『グレートジャーニー全記録』は1月「移動編 我々は何処から来たのか」「寄道編 我々は何処に行くのか」の上下2巻(毎日新聞刊)として発刊された。各3800円と値は張るが、それだけの価値のある素晴らしい一書だ。家族のありがたさとともにこの仲間について下巻の「ウガンダの森と長いあとがき」の中でふれている。
◆1月号の通信で「私は数年前から地平線の役割は終わったと考えて、もう止めたほうがいいと思っていた。一つは地平線会議がメジャーとか権威とか言われるようになってきたからだ」と三輪主彦が書いた。このままでは誤解を招く気がするので、私なりに補足させてもらうので諒とせよ、三輪さん。
◆前にもこの通信で書いたことだが、ある時期、世の中全体、まさか、というほどメジャー志向になっていった。新聞社にいた私はそのことをいやというほど感じたひとりだ。そんなものではないだろう、という自省の気持ちもこめて仲間と始めた地平線会議である。その初心はいささかも変わってはいない。ただ、長く続けている仕事にはそれなりの評価がつく。中にはタイヘン権威ある組織であるかのような印象で受け止める人もいるだろう。
◆しかし、どう見られようとも、人は己の器でしか生きられないのである。私は地平線会議は、雑草であり続ければいいと考えている。その周辺に集う青々しい人々の志に元気を与える強い草に。(江本嘉伸)
★報告会参加者に行程ラインを書き込んだ7枚の手作りの地図が配布された。この日のテーマとなった2000年から2005年にかけての行動が、そこから浮かび上がってくるので記録として添付する。(E)[1] 00年8月8日〜8月17日 サハリン縦断(1085キロ)
[2] 00年9月3日〜9月18日 韓国一周(3150キロ)
[3] 01年5月31日〜6月9日 ソウル−北朝鮮(750キロ)
[4] 02年6月26日〜8月15日 ユーラシア大陸横断(16000キロ)
[5] 03年9月25日〜10月4日 中国・北朝鮮国境行(2600キロ)
[6] 04年9月21日〜10月19日 中国東北部(旧満州 6216キロ)
[7] 05年10月9日〜10月15日 韓国縦断(1178キロ)
賀曽利隆氏は、全国に熱烈な「カソリック教徒」を持つことで知られる。1月の報告会にも教徒、いや京都からそういうひとり、帰山(かえりやま)和明さんが日帰りで駆けつけた。37才のカソリ追っかけ人に、感想を書いてもらった。(E)
私は現在フリーター。賀曽利さんの“追っかけ”歴はまだまだ15年くらいです。賀曽利さんと言えば、常に世界のどこかで走り続けていらっしゃるというイメージ。報告会を聞きに東京まで日帰りで往復。朝9時過ぎ京都駅を新幹線で発ち、正午前品川着。知り合いが店長をしている埼玉県熊谷のバイク屋さんまで往復してから報告会の会場に早めに着きました。
◆氏を初めて知ったのは、昭和61年秋のバイク雑誌「アウトライダー」でのインタビューでです。「峠越え」の話でした。その個性に強烈にひかれた私は、以後追っかけ人になりました。平成4年には山梨方面でのツーリングを一緒に走らせてもらい、そのパワーを思い知りました。賀曽利さんは林道での走りがとてもスマートで、それでいて速いんです。温泉での行動も素早く、温泉ハシゴの真髄を垣間見ました。
◆カソリさんの著書を28冊持っています。(ただし、何故か実は殆ど読破できていません)。カソリさんの印象を一口で言えば「人を明るくさせるプロフェッショナル」でしょうか。ほんとに生きる元気を分けてもらう、という感じです。そして、旅することの素晴らしさを教えてもらいました。定期的な日本一周を賀曽利さんは計画されました。私には到底無理としてもせめて休みの日ぐらいはツーリングしたい。そのためには、最低限のお金があればよい。「清貧こそソロツーリング」。一人旅というのは非日常、自分の全感覚、全知識を総動員し行動するという総合的な人間の能力を問われるものであると思います。賀曽利さん曰く「孤独と闘い、孤独を楽しむ。そして、行く先々のひととのふれあいを大切にすればソロツーリングも10倍も楽しくなる!」「郷に入らば郷に従え」=「一番面白い旅は、現地食を喰うこと」・生涯旅人、もっと自由に・もっと遠くへ。
◆温泉のカソリ、峠のカソリ、食文化研究家のカソリ、美人評論家のカソリ、…さらに肩書きは増えていくことでしょう。人間、その気になれば、なんだってできる。夢に向かって、突き進んでいる時は、自分の持っている力以上のものが出てくる。そんなことを感じながら、22時50分発の夜行バスで新宿を出ました。二次会も、喉から手が出るほど行きたかったのですが、翌日は朝から勤務だったので。
◆最後に、もしスペースがありましたら、14年前の「オートバイ」別冊 のあとがきにカソリさんが書いたことを引用させてください。
「ツーリングの毎日ほど、心をときめかせる日々があるだろうか…。一日として、同じ日はない。ツーリングには、判で押したような、決りきった一日はない。バイクを走らせる日々は、朝起きてから夜寝るまでが、ドラマの連続だ。予期しないことが、次々に起こる。自作自演のドラマを目の前で見ているようだ。いや、つくりごとのドラマなんかより、よっぽどおもしろい。行った先々では、大勢の人たちと心をかよいあわせることができる。見ず知らずの人たちと…。ライダー同士の出会いも多い。人間って、こんなにもすばらしいものだったのか…ということが、よくわかる。いろいろな生き方をした、いろいろな人たちに出会うと知らず知らずのうちに、生きる自信が湧いてくる。冷たい雨に打たれながら走る辛さ…、一晩の宿がみつけられずにウロウロする時の惨めさ…、山の端を赤々と染めている夕陽が落ちていく時の悲しさ…、冷え冷えとした大地の上でシュラフにくるまり、寒さに震えながら眠る時の寂しさ…。でも、それがいいんだ。雨があがり、陽が射して来た時の喜び。やわらかな布団の上でゆっくり眠れるありがたさ。あたり一面を金色に染め、朝陽を見る瞬間の気力の充実。旅先で出会った人と心ゆくまで話した時の満ちたりた気持ち。辛さや惨めさ、悲しさ、寂しさを乗り越えながらバイクを走らせていくと、いつのまにか自分が強くなっている。それも、ねばりけのあるしなやかな強さだ。他人の喜びも、悲しみもわかってくる。ツーリングに旅立って、自分の心が変わったのだ。自分の心が、いつのまにかやわらかくなっていることに気がつく。心底の欲望が物欲だって?名誉欲だって?そんなのウソだ、人間の限りない欲望といったら、遠くに行ってみたいという欲望、それしかないよ、と、いいたくなる。このままずっとバイクで走っていきたい!」
…私は、この文章を読む度に、目頭が熱くなります。(帰山和明 2月11日京都発メール)
地平線ポストでは、みなさんからのお便りをお待ちしています。旅先からのひとこと、日常でふと感じたこと、知人・友人たちの活躍ぶりの紹介など、何でも結構です。
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山本千夏@ウランバートルです。1月30日がモンゴルのお正月(ツァガンサル)の元旦でした。日本の盆と正月、と同じようにモンゴル国では、ナーダムとツァガンサルは、国の一大イベントです。モンゴルのおせち料理は、シュースという羊の塩ゆで姿作りと、ボーズ(蒸し餃子)がメインです。正月気分は10日間は続き、路上でも、両腕を重ね合わせてほっぺにキスをする新年の挨拶をします。1年で一番キスをしたり、されたりする幸せな時期です。一時帰国から戻った1月中旬は、空港についた瞬間に帰国を考えました。だって、強烈な寒さ(-35℃ 夜中の1時!)なんですもん。1ヶ月のシャチョー不在で早くも大赤字。絶望にくらくらしながら、踏ん張ってるうちにツァガンサルの到来。
◆ツァガンサルは、「去年のいやなことは全部水に流す」心機一転のチャンス。今年は厳粛に伝統にのっとって、初日の出詣りをしました。夜明け前に(朝8時過ぎ)干支による縁起のいい方角に向かって家を出て、ぐるりと散歩してから、近所のオボーの丘に愛犬ソートン(シェパード2歳10ヶ月オス)と一緒にのぼりました。丘の上には信心深い人が大勢、お供え物を抱えて初日の出待ち。そこにでっかいシェパード登場!「なんで犬なんか連れてくるんだ!」と、頂上は騒然。ソートンは、そんな騒動はおかまいなしにすました顔で人間様と一緒になって時計回りにオボーをまわります。そのお行儀のよさにモンゴル人もびっくり!「まぁ今年は戌年だから、犬を喜ばせてやるとするか」と誰かが言い出してから、ソートン、いきなりちやほやとお供えもののボーブ(小麦菓子)やらチーズやらが大盤振る舞いされてご満悦。戌年ですからね、あんたが主役!
◆オボー詣りのあとは、家族同然のお付き合いのモンゴル一家のところに年始周り。ボーズをたらふく食べて、ダイエット作戦は台無しです。「ナーダム終われば秋、ツァガンサルが過ぎれば春」とはモンゴルのことわざ。でも、窓からの日差しの暖かさに、モンゴルの寒さをなめてました。鉄鎖を握り締め、ソートンの散歩をかねて、通勤すること20分。キャメル100%の軍手をはずすと、両手の指先がローソク状態!カチンコチン。指先はさわっても何にも感じません。が、凍ってるのは、手のひらが感じます。あわてて、オフィス兼喫茶店のトイレでぬるま湯で指を溶かします。ジュワーっという感じと共に今度はジンジン、ひりひり。誰よ!ツァガンサルの後は春とかほざいてたのは!去年の腱鞘炎が治ったら、今度は凍傷。元に戻るかなぁ…。血管拡張剤のクリームを塗りたくり、マッサージをしてたら、色が戻ってきたので、ダイエットのため、温水プールに向かいました。指先も気になりますが、体重10kg減からのリバウンドのほうが気になります。この日の最高気温は−34℃。友達の「お天気お姉さん」の所に年始周りに行ったときに知りました。市内各所で水道管が破裂するほどの大寒波強襲だったそうです。デンジャラスなお散歩をした翌日が、またもや寒さ緩んで−28℃。粉雪ちらほら舞い落ちる暖かさ。まったくモンゴルの冬は何度迎えても、いろいろ驚かせてくれます。キーボードを打つとき、まだちょっぴり指先がひりひりしますが、もうすっかり本調子です。いやはや、今年も波乱万丈の幕開けです。(2月7日メール)
ちゃりんこ野郎の安東です。今日の札幌はあいにくの曇り空、雪がぱらついています。気温も零下2度と暖かいものです。今は雪まつりの真っ最中。雪像があちこちごろごろしています。見るだけでは満足できない安東は、雪洞を掘ってビバークしたい気分ですが、ひんしゅくなのでやめときます。氷の滑り台もありましたが、子ども向けのようなのでこれもやめときました。滑り台の脇に2メートルおきに係員が配置されていて異様な様子。シベリアでも村があると中央広場に氷の滑り台があって、子供が自由に遊んでいましたが、日本じゃたかが滑り台でも自由に遊べないんですね。
◆さて、安東は北海道は幾度も来ていますが、知床とか稚内とか端っこが多いので、冬の札幌は初めてです。ちょうどまつりの最中に、札幌駅前の紀伊国屋ギャラリーで、安東浩正写真展を開催しているのです。お祭りの氷の彫刻もいいですが、バイカル湖のクリスタルのような氷や、凍てつくツンドラに生きるトナカイ遊牧民の写真もいいですよ〜。タイトルは「世界の果てから」です。極東シベリアを中心に、アラスカ、チベットなど??約40点の写真で、ペダルから見た地球の素顔、とっておきの瞬間をご紹介しています。北海道最大の書店でのオープンなスペースです。明日から週末で雪まつりの人出もピークになるでしょう。安東も会場でギャラリートークしたりしますので、ぜひご来場ください。といっても、2月16日で終了、せっかく冬の北海道まで来たのに、すぐに帰るなんてもったいない。このあとは、荒野の狭間へとトレーニングに出かけます。世間では寒いといいますが、所詮は暖かい関東でぬくぬくと過ごしていては、せっかく築き上げてきた超寒冷地での、サバイバルテクニックも錆付くというものです。そこで今回は日本最寒記録を持つ、北海道内陸部の朱鞠内湖へ自転車で向かい、ビバトレしたり、そのへんの山に登ります。この冬はシベリアもアラスカも平年より寒いらしいですね。ここのところ温暖化で永久凍土が融け、氷河も後退し、海も凍らなくなってきていますが、この寒さでベーリング海峡も十数年ぶりに結氷しているかもしれない。ここ4年間毎冬北極圏を越えていて、オーロラなんか見てきました。今年は出かける予定はなく、なんとなく惜しい気もしますが、たまには日本でおとなしくしておきましょう。(安東浩正 2月10日札幌発メール)
◆正月3日の今日はもとの静かな島に戻りました。昼過ぎから雨ですが梅雨のような感じで寒くありません。雨なので島の人はさすがにお茶飲みに来ないみたいだからやっとメールしました。飲み疲れて寝ているのかも。さっきもう蚊がいて刺されてしまいました。さあそろそろ夕飯の支度でもしようかな、今日のメニューはもらってきた豆腐で麻婆豆腐ともらった野菜と田イモでドゥルワカシです。ご馳走の残りも沢山もらってきました。考えてみると食材はほとんど買っていません。自給自足ならぬ他給自足だな。ではまたメールします。いい正月でーびる!(1月30日 外間晴美)
飛騨高山も、例年になくきびしい冬になりました。降雪量は落ち着いてきましたが、今度は町中が寒さにすっぽり包まれています。年間八ヶ月はストーブが部屋の中にある生活をしていると、春が来るのは本当に待ち遠しいものです。そんな気持ちを込めて、「春を待つ布」展を開催しています。北鎌倉の木立の中にある「ギャラリーネスト」。おいしいレストラン&カフェの一角がギャラリーになっています。ほとんどが、天然素材と天然染料を使った作品ですが、今回初めてマーブル柄も染めました。
◆高山から遠く離れた北鎌倉で、展示会をすることになったのは「縁」。5年前、ある陶芸家が高山のギャラリーでのグループ展に誘ってくれました。そのとき参加していたのが北鎌倉に住むオブジェ作家。中心になって皆をまとめていた陶芸家が会期中に体調を壊したため、代わって私が、遠い鎌倉から来ていた彼女の宿の手配をしたり、いっしょに食事をすることになり、一気に親しくなりました。話してみると、他にも共通の知人が何人も!!そんなこんなで、今回の展示会につながっていきました。
私は、最終週末の25日から27日に在ギャラリーの予定でいます。会場で皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
◆この場を借りて近況報告も。高山のきびしい冬を抜け出して、年末年始の2週間は、カトマンズでフェアトレード製品用の布作りをしていました。「困ったよ〜」ってこともありましたが、3つの工房でそれぞれの特徴を生かした布の制作を始めることができました。5月に全国各地でフェアトレードディの催しがあります。そのひとつが高山でも開催されます。「手仕事がつなぐ飛騨高山とネパール、フェアトレードが創る世界」。染織・カゴ編み・木工などのワークショップや手仕事についてのシンポジウムが企画されています。織りのワークショップ担当とシンポジウムのパネラーとして私も参加します。期日が近づいたらまたお知らせしますね。(中畑朋子1月30日)
場所 北鎌倉 ギャラリーNEST(レストラン もあります) 0467-47-9540
JR横須賀線 北鎌倉駅下車徒歩8分
http://www3.tky.3web.ne.jp/~nest
期間 2月1日(水)〜2月27日(月) 11:00〜18:00(火曜休み)
地平線会議の新年号を拝読し、三輪さんの文章に感動しました。小生もこれまで世界を歌で旅してきましたが、「勝ち組」と呼ばれる国々、人々が敗者と呼ばれる人々への感謝心を持たずに生きている姿に心を痛めていました。まさに21世紀の精神革命は「勝ち組」の意識革命だと思っています。カンボジアをはじめそれ以降の難民問題も同根ですね。地平線の原点回帰…小生も歌の心の原点を忘れずに歌い続けてゆきたいと思っています。
小生は紅白などとは無縁の立場で歌っていますが、今回、中国人が作った曲をCD化しました。「友よ」という曲です。ぜひ聴いてみて下さい。立場や分野は異なっていても三輪さんと同じ考えの人も沢山居ると思います。これからもますますご活躍下さい。応援しています。(1月18日 すがはらやすのり 歌手)
お久しぶりです。東京農大OG(氷河探検)の小久保です。GJ劇場版「モンゴルの少女・プージェ」の制作もすすみ、6月上映を目処にしていますが、決まり次第またご案内させて頂きますね。さてさて、私事ですが、不肖もの私は、友人とアイスランド映画祭なるものを開催しております。同じ年(よわい27)の女子4人で、「仕事とは関係なく、皆でなんかやろーぜ」とはじまったものです。そこで、出来る範囲の事から始めた結果が3月上旬に映画祭という形で実ります。ちなみに私は仕事が忙しいので、大した事はやってないのですが、広報、営業くらいは、「やれるだけやらないと」と思っています。詳細はHPをご覧ください。
Bio06アイスランド映画祭2006
http://www.bio06.jp/
開催日 3月4日(土)より3月10日(金)まで
会 場:渋谷ユーロスペース www.eurospace.co.jp
(1月14日にリニューアル・オープンほやほや)
神戸アートビレッジほか巡回上映予定
地平線会議でひとこと案内したり、チラシを配ったりさせて頂きたいので、どうかよろしく!チラシは既に出来ています。なお、「映画館」を北欧アイスランドの言葉で表すと「Bio」!こんどは「Bio」を渋谷に持って来ちゃうわけです。(小久保純子 285回報告者 2月9日メール)
お久しぶりです。相変わらずお元気そうですね。江本さんの骨密度は高いままでしょう(笑)。私は情けないことに、随分身体がぶよぶよになってしまいました。深夜の飲食、運動不足ってこんなに人の身体を変えてしまうのかという感じです。大阪で報告会があるんですね?行きます、行きます。25日楽しみにしています。数年ぶりになりますもんね。
◆近況ですか?平凡極まりないんですが、昨年1年間はやはり尼崎の脱線事故、アスベスト(石綿)報道で休みなく奮闘しました。でも年が明けてからは結構ゆっくりしています。記者生活も4年目に入りました。熊本にいる間は、まだクライミングしたり、山スキーに出かけたりしていましたが、大阪に来てからはさっぱりです。記者を辞めたらバーでもやりたいな、と妄想して楽しんでいますが、貯金はほとんどなく、あえなく会社に飼いならされています(笑)
◆今年4月には28才になります。人と会うのがますます楽しくなっているこのごろです。人ってこんなに面白かったのか…とつくづく感じています。地理的、物理的な探検、冒険からは離れてしまいましたが、最近は人を探検したいな、と。(使い古された表現で恥ずかしいですが)人の心を。怖いけど、踏み込めば踏み込むほど途方もない広がりがあるということに、今ごろ気付いて情けないという感じです。では、25日に!(田端桂子 共同通信大阪社会部記者 早大探検部OG 第263回報告者 2月10日メール)
2月14日、アラスカの犬橇レース「ユーコン・クエスト」に出走した本多有香さん、いいペースで序盤を突破したが、猛烈な悪天候の中で14頭の犬とともにコースを外れ、ヘリでピックアップされ無念の棄権。詳細は後日。
●2004年の11月に刊行した『地平線大雲海』。1979年9月の0号から300号分の地平線通信を「復刻」して収録した全1152ページ、背表紙の厚さ3.5cm、重さ1.1kgの大著です。限定360部刷りましたが、おかげさまですでに昨春には完売して、ずっと在庫なしの状態が続いていました。ところが昨年暮れ、あまりにもぶ厚くてページ数が多いために製本時に失敗するだろうと、印刷会社が予備として余分に印刷しておいた用紙が倉庫から見つかり、このたびそれを製本してもらうことができました。たった5部ですが、昨年入手し損なった方のために販売します。
●ご希望の方は『地平線大雲海制作室』(〒167-0052 東京都杉並区南荻窪2-22-14-201 丸山純方/ )まで申し込んでください。頒布価格は2600円、送料は500円。お支払いは本が到着してからでけっこうです。お早めに。
●「地平線カレンダー2006」もまだわずかですが在庫があります。上記と同じ申込先へ、どうぞ。頒布価格500円、送料140円です。
大地と足,木と手の関係地平線会議 大阪報告会
こんにちは。世の中は「トリノ」「トリノ」と騒いでいるようですが、ことしは何といってもW杯の年。サッカーひと筋の私としては、ドイツで繰り広げられるドラマの数々が今から楽しみです。さて、きょうは、大事な大事な大阪地平線報告会開催のお知らせです。 第1回から全て東京で開かれてきた報告会が始めて東京以外で行われたのは、1996年8月の「神戸集会」でした。それ以降、その時々の有志が山形・福島・高知などで報告会を開いてきました。大阪では一昨年6月に開いて以来2度目の報告会となります。今回は和歌山県出身で同志社大学時代に人力車で東海道を走破し、その後バイクやイカダ下り等々ユニークな旅を続けている坪井さんに北米大陸横断ランの話をしていただきます。さらに、京都府加茂町にアトリエを構え、木のおもちゃ作りに取り組んでいらっしゃる前田さんにドイツでの修業時代のお話などをしていただきます。関西に縁のあるお二人のお話を是非堪能していただきたいと思います。また、参加された皆さんもそれぞれに旅や冒険を重ねていらっしゃる方が多数おられますので、お互いの経験の交流の場としたいとも考えています。大阪で是非お会いしましょう!(地平線会議大阪報告会実行委員長 岸本佳則) |
犬旅のススメ
「犬は人を呼び寄せるのかなあ。犬連れの旅は、出会いが多くなりますね」というのは斉藤政喜さん。シェルパ斉藤の筆名で知られるBP(バックパッカー)作家です。「ワガママなもんで、一人旅しかできない」という斉藤さんが、旅のパートナーとして絶賛するのは、愛犬のサンポとトッポ。四国遍路旅、史上最長の散歩、九州耕うん機の旅など、斉藤さんのユニークな旅は、いつも愛犬に支えられてきました。公共交通機関を利用しにくい、宿に泊まりにくいなどのデメリットは、裏を返せば、BP旅にぴったり。犬のペース、犬の視点でゆったり歩く旅から見えてくる日本はどんな国なのでしょうか‥‥。 今月は斉藤さんをお招きし、犬連れ旅の魅力を話して頂きます。 |
通信費(2000円)払い込みは郵便振替または報告会の受付でどうぞ 郵便振替 00100-5-115188/加入者名 地平線会議(手数料が70円 かかります) |
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