■山田　高司　【YAMADA Takashi】

1958年、高知県生まれ。元緑のサヘル職員。東京農業大学卒。1991年12月の第146回「地平線報告会」報告者。学生時代の81年、南米三大河川のオリノコ、アマゾン、ラプラタ川をカヌーで縦断。85年西アフリカの大西洋岸セネガル川を出発点に、ニジェール川、ベヌエ川、シャリ川、ザイール川とアフリカ大陸を水路で旅すること3年余、約1万キロの川旅の報告をした。94年4月の第174回報告会では、91年から「緑のサヘル」（NGO）に参加、アフリカ・チャドで砂漠化防止活動に取り組み、95年までに15万本の苗木を育て植林の様子を報告。

• 139　チャド　シャリ川中流サールの手前［1986年12月］
  アフリカの川旅の楽しみは、毎日出会う大自然の変化と人々の生命力、豊かな営み。シャリ川の砂浜のブルベ遊牧民のキャンプに泊まった。翌朝、青年が牛の乳を搾って分けてくれた。
• 140　チャド　シャリ川中流［1986年12月］
  フルベ遊牧民の子供。早朝お兄さんの搾った牛乳を頭にのせて届けてくれた。可愛かったのでシャッターを切ったら泣き出した。それも可愛くてもうひとつカシャ。
• 141　マリ　ニジェール川ガオ近くの村［1985年8月］
  砂に、埋もれていくニジェール川南岸の村。昔は村のすぐ後に森があり畑があった、という。サハラ砂漠の南下は続いている。植林が急務と実感。
• 142　ナイジェリア　ベヌエ川［1986年11月］
  漁師が釣った魚を分けてくれる。お礼は砂糖が喜ばれる。その日何を食べたいかで宿泊地を決める。魚が食べたい時は漁師の小屋の横、野菜が欲しい時は農村、牛乳が飲みたい時は遊牧民のキャンプ。