■中村 保 【NAKAMURA
Tamotsu】
1934年、東京生まれ。会社員。一橋大学卒。山岳部時代に北穂高岳滝谷グレポン初登攀。61年にはペルー・プカヒルカ北峰(6046m)初登頂。海外生活20年間で、65か国を訪れ、在香港中に中国・雲南、四川の奥地を、帰国後も東南チベットを精力的に踏査。1996年9月の第202回「地平線報告会」では、ヒマラヤの東に連なる中国・南西辺境の横断山脈、現在でもほとんど未開放の知られざる地域の11回を数える個人的踏査行の報告。それらは『ヒマラヤの東』(山と渓谷社)にまとめられた。96年10月には雲南とチベットの境にそびえる梅里雪山の巡礼路を日本人として初めて一周し、97年4から5月には四川省大渡河沿いの探査を行った。
- 068 中国 雲南省徳欽県[1996年10月19日]
未踏の五冠神山(ウガン・シェンシャン)5470m。奇怪な山容は他に類を見ない。いずれの日にかクライマーが訪れよう。
- 069 中国 雲南省徳欽県[1996年10月19日]
梅里雪山山群の面茨姆(ミアンツム)峰6054mと五冠神山(ウガン・シェンシャン)5470m。いずれも未踏である。五冠神山の奇怪な山容は他に類を見ない。
- 070 中国 雲南省徳欽県[1996年10月19日]
梅里雪山山群の未踏の面茨姆(ミアンツム)峰、6054m。美女峰とも呼ばれる雲南からチベットにかけての横断山脈の中で最も秀麗な雪山である。いつの日かクライマーが訪れよう。
- 071 中国 雲南省徳欽県[1996年10月7日]
チベット仏教徒にとって、梅里雪山一周の巡礼路上の聖山ドケ・ラ(峠)は巡礼のハイライトである。遠く昌都から来た娘さん達があえぎながら峠を目指す。
- 072 中国 チベット自治区察隅県[1996年10月14日]
梅里雪山山群の西側、怒江(サルウィン川)の支流、玉曲(ユチュー)は今日でも僻遠の地、「深いゴルジュの国」の核心部である。巡礼たちは、峠を越え、峡谷をたどる。玉曲を俯瞰するトンドウーラ(通底拉3340m)付近で。
- 073 中国 チベット自治区察隅県[1996年10月11日]
梅里雪山山群の東側の怒江(サルウィン川)流域は「深いゴルジュの国」の核心部である。巡礼たちは、峠を越え、峡谷をたどる。チュナニコ付近で。