■永瀬 忠志 【NAGASE Tadashi】
1956年、島根県生まれ。90年11月の「地平線報告会」第133回報告者。83年、徒歩でアフリカ大陸横断。さらにサハラ越えを目指しながらリヤカーを盗まれ6700キロ地点、216日めに断念する。6年後、89年6月にケニアから旅をやり直し、アフリカ大陸を横断、サハラを縦断してパリの凱旋門にゴール。リヤカー「田吾作3号」の総重量は220キロ、歩行距離1万1100キロ、376日間を歩き続けた。
- 153 ザイール(現コンゴ)[1982年12月17日]
ザイール北東部、ムングベレ(Mungbere)の東、約30Hの村。リヤカー「田吾作2号」を引いて初めて歩いたアフリカ大陸。ザイールのジャングルでピグミー族に出会った。恥ずかしがりやの人達だ。
- 154 ザイール(現コンゴ)[1989年8月23日]
ザイール北部、バンベサ(Bambesa)の南西、約5H辺り。やり直し2度目のアフリカ大陸徒歩横縦断に、ケニアのモンバサを「田吾作3号」と出発。ザイールのジャングルに突入。雨季の8月は4日に1日は雨だ。
- 155 ニジェール[1990年3月3日]
ニジェール北部、アルリット(Arlit)の北西、約40H辺り。サハラ砂漠の砂にめり込むリヤカーの車輪の下に、板を敷きながら進む。ふと、こんな所で私はなにをしているのだろうかと考えてしまう。
- 156 ニジェール[1990年3月6日]
ニジェール北部、アルリット(Arlit)の北西、約120H辺り。サハラ砂漠の、風紋が美しい砂丘の傍らを歩く。サハラの風が創造した自然の芸術だ。時に砂嵐に襲われながら、感情に身を任せて歩く。
- 157 アルジェリア[1990年3月16日]
アルジェリア南部、タマンラセット(Tamanrasset)の南、約270H辺り。サハラ砂漠を「田吾作3号」を引いて、一歩ずつ進む。食糧(2か月分)などの携行品やリヤカーの重量を加えて、200Lを超す。
- 158 フランス[1990年6月18日]
ケニアのモンバサを出発して376日め、パリの凱旋門に到着。アフリカ大陸の赤道地帯横断とサハラ砂漠縦断1万1100キロの旅が終わった。(撮影:中野智明)
- 159 フランス[1990年6月18日]
アフリカの旅を終えて、パリの凱旋門に到着。長い旅だった。この1年間の旅は、10年を生きていたほどの長さにも感じていた。(撮影:中野智明)