■松本 栄一 【MATSUMOTO Eiichi】
1948年、神奈川県生まれ。写真家。1970年インド・ブッダガヤで暮らし、初めて出会った亡命チベット人たちの表情、生活感覚に衝撃を受ける。1981年8月、待望の中国チベット自治区を訪れる。文革の嵐が去り、破壊の程度の少なかったポタラ宮やタシルンポ寺などのチベット美術の素晴らしさに魅せられる。チベット文化圏にこだわり、その後チベット自治区には6回渡航、インドには20年来通い続け、仏教をテーマに写真を撮り続ける。「地平線報告会」では、第27回(82年1月)、第112回(89年2月)、第186回(95年4月)の報告者である。
- 093 インド ヒマッチャル・プラデーシュ州ダラムサラ[1994年9月]
1960年のダライラマの亡命以来、数千人のチベット難民が後を追うようにしてこの村にやってきた。当時はスラムのようにひどいものだったという。
- 094 インド ヒマッチャル・プラデーシュ州ダラムサラ[1994年9月]
インドにあるチベット亡命政府には、チベット時代の貴重な写真がたくさん保存されていた。これはダライラマが発見された時の記念写真である。
- 095 インド カルナタカ州ムンゴット[1994年9月]
長い雨安居うあんごの勉学の時を終わり、修行僧たちも今日は祭りの気分に浸っていた。南インド・レブン寺も年に何度かこんな時間をもつ。
- 096 インド ウッタル・プラデーシュ州クレメンタウン[1994年9月]
チベットでは寺院の壁画は多くの場合、画僧が描く。インドに亡命して30年のチベット寺院も年々立派になってきている。ミンドリン寺で。
- 097 インド カルナタカ州ムンゴット[1994年9月]
チベット仏教には、他の仏教国にはない「生き仏」たちがいる。先代はダライラマの師であったリン・リンポチェも生れ変わった。
- 098 インド カルナタカ州ムンゴット[1994年9月]
南インド・レブン寺には、50人近くの生き仏たちがいる。居合わせた生き仏たち全員に集まってもらう。