■樫田 秀樹 【KASHIDA
Hideki】
1959年、北海道生まれ。ジャーナリスト。岩手大学卒。80年5月から10月の真夏のサハラを、また83年1月から3月は真夏のオーストラリア砂漠をバイクで駆け巡る。そして85年2月から87年4月はNGOのボランティアスタッフとしてソマリア難民キャンプに滞在、担当した難民数は6000人。それらの様子を、1986年3月の第77回「地平線報告会」で報告した。第123回(90年1月)では、87年10月から12月までナラボー平原徒歩横断の様子と、89年6月から11月はボルネオ・サラワク州熱帯林カヤン族の村に滞在した様子を報告。第172回(94年2月)では、サラワク州を中心に熱帯雨林伐採の実態や油ヤシプランテーション産業のあり方を語る。
- 115 マレーシア ボルネオ島サラワク州[1993年6月23日]
東南アジア最後の移動狩猟民プナン人。何回逮捕されようと、何百人逮捕されようと、徹底して道路封鎖という非暴力運動で伐採と闘っている。
- 116 マレーシア ボルネオ島サラワク州[1990年11月10日]
天使が遊んでいた。見とれる私の心を見透かしたように、「撮っていいよ」とポーズをとってくれた。皆が元気に溢れている。
- 117 マレーシア ボルネオ島・サラワク州[1990年11月10日]
サラワク最奥の地でも伐採が始まった。左側の支流の上流で伐採されたため、合流点では、左半分が汚濁した魚の少ない2色の川になってしまった。
- 118 フィリピン パラワン島[1991年8月10日]
おじさんは動物と話ができるらしい。宣教師によるキリスト教改宗を拒み、より奥地へと身を隠してきたバタック人。その生活は今も自然と一体だ。
- 124 パプアニューギニア ニューブリテン島[1993年8月23日]
大木の前で子を抱く母。「あ!」と心をひかれた。樹齢数百年の大木と母親のその逞しき存在感。赤ちゃんは安心して眠る。
- 133 ケニア ナイロビ郊外ルーベン・スラム[1994年7月16日]
田舎から出て来ても、都会で働ける可能性は1%。スラムは膨張する一方。3人の男も職無しだ。この2時間後に通りかかってもこのままだった。