■街道 憲久 【KAIDO
Norihisa】
1949年、北海道生まれ。編集者。東海大学卒。1979年11月の第3回「地平線報告会」では、70年8月から71年2月まで滞在したカナダ北極圏ケンブリッジ・ベイ、イヌビック、74年6月から8月のケンブリッジ・ベイ、78年3月から12月の家族と一緒のケンブリッジ・ベイ、ペリー・リバー、ペリーアイランドでの日々など、イヌイットの家庭等に居候した様子を報告。「地平線会議」の大世話人・江本嘉伸氏との初見は北極圏の玄関口イエローナイフ。93年7月の第165回報告会では、7回の北極行で親しくなったイヌイットの生活の変化と、99年に誕生するヌナブット(我々の土地)準州成立の過程を伝える。
- 001 カナダ ノースウエスト準州 グレニア湖湖上[1974年6月下旬]
町で暮らすイヌイットの猟場は狭い。獲物も減った。それでも近郊で狩りを試みる。時には子供連れで、日帰りのピクニックのように。
- 002 カナダ ノースウエスト準州 ペリーアイランド[1978年7月下旬]
イヌイットは夏、町を離れて家族一緒のキャンプに出掛ける。湖川で魚を獲り、ツンドラにカリブーを狩る、子供たちは荒野を知る。
- 003 カナダ ノースウエスト準州 ペリーリバー沿岸(N67°80′ W102°50′)[1978年8月下旬]
雪氷の季節は橇そり、夏は水路を利用したカヌーが移動手段。瓦礫がれき混じりの湿地を蚊の大群に悩まされながら、みんなで獲物を川まで運ぶ。