アースウィークくまもと98 参加イベント
地球を歩いたモッコスたち
――地平線会議・熊本、10周年記念写真展――
去る4月15日から21日まで開催された「地平線会議・熊本」の写真展の報告です
◆「地平線会議・熊本、10周年記念写真展―地球を歩いたモッコスたち」――これは先日、地平線会議・熊本のメンバーが開いた写真展のサブタイトルです。モッコスというのは熊本県人自ら自分たちの頑固さを揶揄した表現でして、広い意味では熊本県人(男性)を指す方言であります。女性のメンバーも出展していましたが、あまりそこらへんは気にする人いなかったなあと気付きました。
◆元はといえば、「写真展・地平線発」を熊本で開催しようと集まったメンバーの中でその通過点として企画された写真展でした。熊本の地で地平線を名乗る我々も気が付いてみてば十周年。何かやろうという気になったわけです。
◆結果は大成功だったと思います。出展者一人5000円出して実費を補い、会場は郵便局の展示スペースを無料で借り受けました。入場料も無料です。一人3点の展示作品にはネガが見つからない等の理由でサービス版をコンビニでB4サイズに拡大カラーコピーした作品も含まれていますが、それはそれで味のある作品になりました。メンバーの友人のプロの写真家の人が額縁を貸してくれたり、友情出展してくれたり。はたまた最近顔を見せていなかったメンバーが新聞で見つけて飛び入り出展したりと合計60点前後の賑やかな写真展となりました。
◆自前の写真展だからこそ気楽でもあったわけですが準備にかかる労力や会場設営、展示期間中の運営、撤収等、サラリーマンが増えたメンバー間でマンパワーのやりくりに苦労したことも確かです。ただ、あんまり実働しなかった私が言うのも何なんですが、やれる人間がやれるだけやろうという暗黙の了解があり、たいして悲壮感もなく自分たちにとっては満足度の高いイベントとなりました。
◆3月に島根で開催された[地平線発]写真展の会場で江本さんから「まず自分たちの写真展の企画があるんだったらそれしっかりやってごらんなさいよ。」と言われた事を思いだし、なるほどこれでよかったと納得している次第です。さて次は本番とも言える「写真展・地平線発」への取り組みなんですが、写真展終了後、旅に出たメンバーもいて反省会はまだです。今回の写真展開催の経験が活きてくると思います。「写真展・地平線発」を開催したいと言う方は全国にいらっしゃると思います。こちらで開催にこぎ着ける様子をできればまたご報告したいと思います。[川本正道(地平線会議・熊本)](地平線通信222号より転載)
会場の入り口。写真展の主旨と会の説明と年表。
チラシにも使った砂漠のシーンをA3サイズのカラー印刷でタイトルバックに使用。
久しぶりの旧メンバーとの再会。
赤ん坊を抱える彼はこのあと、作品を3点持参して、飛び入り参加しました。
主婦?そうな人から、「昔わしゃな」というご老人や学生まで、
幅広い年齢層の方々が見てくれたのもうれしいことでした。
会場入り口側からの風景。
向かって左が郵便局のフロア。
会場最奥部からの風景。
向かって右が郵便局のフロア。
これが郵便局?と思えるような作りで、
駐車場に向かって扇形に大きなガラスが配置されています。
円形の内側部分にはイスとテーブルがあり、
来場者は話し込んだり、感想ノートにはいろんなことが書かれていました。
小杉さんの作品。カラーコピーと手書きで味のあるものです。
テーマは体力勝負の冒険と中国への日本軍のつめ跡です。
矢次さんの作品群。一応手作り以外は一人3点の提供でした。
渋めの人と忘れられない夕焼けなどの風景です。
川本さんの作品群。聞くところでは時間がなくて手元に見つかったものとのこと。
一番上の、大道で複数の人が踊りだしたシーンは記憶に深い1枚です。
タスマニア居住権をもつ荒木さんの立体的な展示作品。
タスマニアの自然と日本による原生林伐採がテーマ。
井上さんがカラープリンタを使って制作。
一番印象的な写真を真ん中に旅行記録としての写真と文を周りに配置して、
曼陀羅風に。
旅行業の太田黒さんの作品。デルタ地帯が彼のテーマだそうで、
アジア地域の町の風景が出展されました。
深川さんの作品群。アフリカがお気に入りです。
アフリカの川下りの様子を3点展示。
地平線会議・熊本の代表でもある森永さんは、
オートバイ世界一周時の写真ではなく、
アジア各国の家族など一般の人々の写真でした。いい表情です。
フラッシュなしで取りました。この打ち上げは開催途中でしたが、
みんなの顔には満足感がでています。
九州人(この人種はまだ公式確認されていない)は、酒をよく飲む。
空瓶を持ち上げている女性のこの写真が貴重な証拠となるはずです。