The Chiheisen News 99-21



■スルジェさんが突然亡くなりました。
10月30日夜、脳卒中で。享年52歳。安らかなお顔でした。


【地平線HARAPPAのログより】

02167/02167 PEG00430 丸山 純 スルジェさんが亡くなりました
( 1) 99/11/01 21:32

昨日(10月31日)の昼過ぎに長野亮之介君から電話があり、平尾和雄さん(93年10月の第168回地平線報告会の報告者)と結婚されていたスルジェさんが、おととい(土曜日)の晩に突然亡くなったと知らされました。そして夜になって、神谷夏実・恵子夫妻と待ち合わせて、お通夜というか、平尾さんの家に行ってきました。神谷たちは、平尾家で開かれていた中国語講座で知り合い、平尾さんたちに仲人をつとめてもらってヒンディー式の結婚式をしたので、特別な関係にあります。

神谷たちが朝のうちに訪れたときには日頃親しくしている在日ネパール人が10人ほど来ていただけだったそうですが、夕べは平尾夫妻と親しかったネパール好きの仲間たちがおおぜい集まっていて、互いの近況を話したり、なつかしそうに昔話にふけったりしていました。さすがに平尾さんは看病とその後の応対で疲れが出ていたようですが、思っていたよりも元気そう。まだこんな展開になったことが信じられないみたいで、いまにも棺から起き上がってくるような気がすると、漏らしていました。

横になって寝てしまったなと思ったところ、変ないびきをかきだし、口から泡を吹いたりしていたのであわてて救急車を呼んだそうですが、そのまま意識が戻らず、土曜日の夜7時過ぎに、亡くなったそうです。脳卒中(脳出血)だったんですね。亡くなったのは女子医大のICUですが、眠るように自分の家で倒れ、苦しまずに息をひきとったわけで、そういう意味では、ネパールで迎える死とそう違わずに、スルジェさんにふさわしい亡くなり方をされたのではないかと思います。

享年52歳(推定)。まだまだお若いのですが、12年ほど前に癌で、腸をそのまま喉につなげるような(という表現をされていました)大きな手術をされていてその後の健康もすぐれなかったそうなので、よく頑張られたという思いもします。

ご冥福をお祈りいたします。昨日と今日、遺体(きれいにお化粧されて、いい顔をされていました)を自宅の部屋に安置して親しい人たちが訪れ、明日の午後、火葬するそうです。お別れの会(平尾さんを励ます会)も開かれるそうですが、日時や形式などはすべて未定だとか。平尾さんのご住所や電話番号などを知りたい方は、までお問い合わせください。

スルジェさんと平尾さんの出会いなどは、平尾さんの著書である『ヒマラヤの花嫁』(中公文庫)や『ヒマラヤ・スルジェ館物語』(講談社)で読むことができます。

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