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■金井重とその仲間達展、大宮市で開催
5月7日(金)〜10日(月)。写真と俳句でシゲさんの世界を堪能。
●地平線HARAPPAのログより
01748/01748 PEG00430 丸山 純 シゲさんの個展に行ってきました
( 1) 99/05/11 19:26
●おとといの日曜日、大宮市で開催されている「地球たいしたもんだね――金井重とその仲間達展」に妻といっしょに行ってきました。会場は「あるぴいの銀花ギャラリー」といい、フレンチレストランやパスタ屋さん、ティールームなどが複合したエリアの一角にある、こぢんまりとしたギャラリーです。
先月の地平線報告会の席に案内葉書を持参したそうですが、恥ずかしくてだれにも配れず。でも、地平線のメンバーにも一人ぐらいは見ておいてもらおうという気持ちが募って、私たちに白羽の矢が立ったようです。連休中に葉書を送っていただき、さらに電話で連絡をとりあって、わざわざ京浜東北線の与野駅までシゲさんが自分の車(これで北海道も回った!)で迎えにきてくれるという、すごいことになりました。
●ちょうど快晴の暖かい午後で、入口の脇に咲いているジャスミンが、あたり一帯に甘い香りを漂わせています。外光がたっぷり入るギャラリーは、明るく開放的。ウッディな内装と作品がうまく調和して、とてもいい雰囲気でした。
展示は、シゲさんの写真(旅で自分を撮ってもらった写真)や現地で買ってきた民芸品などが並ぶコーナーと、友人のアマチュア日本画家に絵を付けてもらった俳句のパネルが並ぶコーナーに分かれていて、中央のテーブルにはシゲさんの著書や新聞記事などが並べられています。
芳名帳を見せてもらいましたが、だいたい平均で1日60人ぐらいは来ているようでした。すごいですね。その理由は、各新聞社の埼玉支局に自分で売り込みに出かけたからなんだそうです。産経新聞の最終面に載ったのに続き、なんと埼玉新聞では堂々と一面に登場しています。ゲストブックも、お礼の言葉でびっしり埋められていました。
写真のほうは、さすがに102ヵ国に足跡を記しているだけあって、サハラからヒマラヤ、ミクロネシアまで、ふつうの人がほとんど行かないような(地平線的な)土地ばかりで、来場者たちは興味深げに眺めていました。1981年の最初の南米の旅の写真を見ると、やっぱりどこか若い(^^;。そしてまだあまり旅馴れてないような感じです。キャプションがどれもユーモアあふれるシゲ流で、楽しめました。
●旅先からもらう手紙の末尾などにいつも俳句が添えられていますが、あれはあくまでも下書きみたいなもので、今回展示した15点は、ちゃんとあとで推敲して完成させた自信作なんだとか。絵(日本画)や字(割り箸で書いたそうです)がおもしろいこともあって、どの句もなかなか味わいが感じられます。
シゲさんが俳句を始めたきっかけは、松尾芭蕉の足跡をたどる旅をしたからだそうです。せっかく奥の細道を行くのだから、芭蕉と同じ地点で俳句を詠もうと、俳句のおもしろさにとりつかれてしまったのだとか。旅の本もいいけど、今度は画入りの句集を出してもらいたいですね。
(左から、シゲさん、俳句に画を付けてくれた方、会場のディスプレイを担当してくれた方)
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手拍子の五百漢や花の庭 夏草ややせ馬の仔もやせてあり 木の実降る女体神社の白うさぎ 戦後史の紅きスクラム春の月 舞い降りるオーロラの裾我が真上 黒うさぎメレンゲおどる良夜かな うちなーやうすむらさきの芋を喰う とうきび畑バスよろよろとグァテマラへ 春泥の重きをこすり「ごめんなせ」 指まげて生うにすヽる海すヽる 黒猫のそのそ歩く小六月 誘いしイルカを追いてもぐりけり |
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