The Chiheisen News 98



■『A LINE――地平線の旅人』出版
江本嘉伸・遠藤正雄・戸高雅史によるフォト・エッセイ

A LINE――地平線の旅人表紙地平線会議の代表世話人でもある新聞記者の江本嘉伸さん、山との共感をたいせつにしながら先鋭的な登山を続ける戸高雅史さん、この地平線会議でもおなじみのおふたりが参加したフォト・エッセイが刊行されました。もうひとりの著者は遠藤正雄さんという、戦場や辺境の取材で世界的に活躍しているフォトジャーナリストです。

最初のフィールド1は、江本さんの[大地の呼吸]。モンゴルとチベットに通いつづけてきたこれまでの体験を軸に、地平線会議の発足のことなども含めて、旅についての熱き思いを語ります。

続くフィールド2は、遠藤さんの[戦場]。ベトナム、フィリピン、アフガニスタン、チェチェンと、危険に満ちた取材の旅で出会った兵士たちや庶民の素顔、が迫真の筆で綴られています。

最後のフィールド3が、戸高さんの[単独]。これまで断片的に語られてきた生い立ちや過去の登山経験のひとつひとつが、いかにも戸高さんらしいはずみずしいタッチでまとめられ、深く心を打ちます。

サインをする江本さん出版元は、求龍堂。企画は、[写真展・地平線発]を担当したノヴリカ。これだけ写真がたくさん入っているのに、定価が[本体1800円+税]なのは魅力的ですね。書店でも平積みになっているのをよく見かけますので、ぜひ手にとってみてください。
[←7/23・地平線報告会にて。サインをする江本さん]

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