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「あしびなー」とは「遊びの庭」を意味する沖縄のコトバです。優美な芸能を幾世代にもわたって伝えてきた浜比嘉島の庭を借り、地球を舞台に旅を続ける「地平線会議」の行動者たちが集い、語り、学び、喰らい、遊びます。琉球開闢の祖神が住んだといわれるチュラシマ(美しい島)の風に吹かれ、寄り集まる人のそれぞれが、次の世代に何を繋いでいくべきなのか、見つめる時間が紡げればと思います。
主催:地平線会議・比嘉区自治会
共催:(社)沖縄県対米請求権事業協会
参加費:500円(3日間通し。食事代は別途)
こちらのページから、これらのプログラムが載っている案内チラシがダウンロードできます。
※宿泊先や食事の都合がありますので、参加される方は、必ず
をしてください。
地元のみなさんは自由にご参加くださってけっこうです。
(車は比嘉港湾駐車場に停めてください)
幕開けの踊り 島んちゅによる“かぎやでふう節”
ユニークな地平線の旅人たちに「旅の一品」を持参してもらい、それにまつわるエピソードを披露しつつ、異文化を伝える試み。誰がどんな「モノ」を用意してくれるか、当日までは極秘。[進行:江本嘉伸]
本土復帰前の1969年、浜比嘉島に立ち寄った民俗学者・宮本常一の写真記録を念頭に、宮本の訪れた沖縄という土地、浜比嘉という文化について語る。「継承」をテーマとして。金井重さん(81歳のひとり旅人)、賀曽利隆さん(カリスマ冒険ライダー)、沖縄在住研究者らを予定。飛び入りもあり。[進行:三輪主彦]
島民が語る浜比嘉島の暮らし。島と宮本常一との知られざるエピソードなど。[進行:前田一舟(うるま市立海の文化資料館学芸員)]
「平田大一の南島世界」−−小浜島で生まれた平田さんが、全国レベルの表現手段を持ち、新しい琉球の文化継承を志すに至ったエピソードを話していただく。島から文化を発信する事、地平線会議的なものへのメッセージも。沖縄で大評判の子どもたちによる舞台「肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)」の内容も、この機会に紹介。
お待ちかね。ヒガンチュ(比嘉の島民)によるパーランクー披露。
地球の各地から持ち寄った「品物」を、独特の競りで落とす地平線会議恒例のオークション。往復の飛行機代まで入れたら、とんでもない値段になるはずの名品、珍品、秘蔵品が多数登場。
前田一舟さんと沖縄国際大学の学生の案内で浜比嘉島探索。
「ガチマヤー」とは“食いしん坊”の意。地平線名物・海宝道義うどん屋台、沖縄の味ヒージャー汁、仔ブタの丸焼きなどを予定。
多彩なスライドを交え、壮大な地球体験のお話(講師:山田高司)。
14時から開始。小中学生対象。一般の参観も可能。
※要事前申し込み
地平線会議の旅人たちが地球を舞台に撮った写真40点あまりを、保管先の植村直己冒険館から搬送して、1ヵ月にわたって展示。
期間:2008年10月1日(水)〜10月31日(金)
場所:うるま市立海の文化資料館(Tel 098-978-8831)
うるま市与那城屋平4 海の駅「あやはし館」2階入館無料(月曜と祝日は休館)
協力:兵庫県豊岡市・植村直己冒険館/NOVLICA
南島詩人・演出家・那覇市芸術監督。有限責任中間法人TAO Factory代表理事。1968年11月沖縄県竹富町小浜島生まれ。2000年から与勝地域の子供たちによる現代版組踊『肝高の阿麻和利(きむたかのあまわり)』の演出を手がけ、すでに百数十回の公演を成功させた。本年11月にはハワイ公演を計画している。
日本の民衆の暮らしの姿を求めて旅に明け暮れた、日本を代表する「歩く民俗学者」。1907年山口県周防大島生まれ。『宮本常一著作集』をはじめ多くの著作は、9万コマに及ぶ写真とともに日本の戦後の貴重な記録となり、近年あらためて評価が高まっている。
パーランクーはエイサー(沖縄のお盆で踊られる伝統的な踊り)で演奏される太鼓のこと。比嘉パーランクーは、1966年頃に比嘉エイサーをアレンジして創られた芸能で、一糸乱れぬ機敏な動きに空手の構えを取り入れた力強い踊りが特徴。
探検・冒険から登山、旅、さらには民族調査やボランティア活動まで、世界を舞台に活動を続けている行動者たちのネットワーク。1979年8月発足以来毎月必ず東京で「地平線報告会」を開いているほか、時に東京を飛び出して地方の文化に学ぶ「特別報告会」を開いてきた。2008年10月で報告会は実に353回目を数える。
設立当初は、大学探検部・山岳部の出身者など国内・海外のフィールドでの体験をかさねた人たちが中心メンバーだったが、しだいに一般の人たちの参加も増え、現在では、ごくふつうの勤め人から学生、主婦、リタイヤ組まで、多彩な顔ぶれが活躍している。会員制をとらず、事務所も置かず、会則もなく、あくまでも個人の集合体であるという立場をとっているのが、大きな特徴。すべての活動が、有志の手弁当によって運営されている。
仲間をつなぐメディアとして「地平線通信」があり、これまた毎月欠かさず発行されてきた。報告会の予告や結果を含めそれらの内容は地平線会議のウエブサイト「http://www.chiheisen.net/」で誰でも自由に読むことができる。