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●地平線通信290より
手伝ってくださる方を大募集! 79年9月号からの全号を手分けして読み込んで、この秋「総集編」を刊行 |
●1979年の9月から欠かさず毎月発行している『地平線通信』も、いよいよ今月で290号を迎えましたが、最初はガリ版刷りの葉書通信だったこと、みなさんご存知でしょうか。毎月届くたった1枚の葉書だけが、地平線の仲間たちをつないでいたんです。
●その後しだいにカットやイラスト入りのものが混じりはじめ、長野亮之介画伯の手になる本格的なイラストが登場したのが、84年12月の第62号から。さらに86年の第75号からいまと同じB5版4ページ(ときどき増ページあり)のワープロ打ちのスタイルになり、現在に至ります。
●題字やイラスト(報告会の案内)はもちろん、1ページ目の書き下ろしの「フロント」や前月の地平線報告会のレポート、旅先から「地平線ポスト」に届いたお便りなど、地平線通信には地平線会議の歴史がぎっしり詰まっています。でも、海外に長くいるあいだに届いた分をはじめ、どうしても散逸しやすく、全部をきれいにそろえて保管している人など、一人としていないはず。
●そこで、この秋に300号&25周年という区切りを迎えるのを機会に、過去の地平線通信の「総集編」を作ってみようと思い立ちました。何人かの保管分を持ち寄れば、なんとか全号そろいそうです。それを印刷屋さんに持っていけば本にしてくれますが、見積もりをとってみたところ、けっこうなお金がかかることがわかりました。ページ数が膨大(約1000ページ)になってしまうことが第一ですが、折られて手元に届くのでその折り目の部分が汚くならないように修正したり、ページの曲がりや濃度がまちまちで印刷されたのを整えたりするのにも、かなりの手間がかかるのだとか。
●そこで思いついたのが、人海戦術でこれを乗り切ってしまえ、というアイデア。パソコンが普及し、みなさんのなかにもフラットベッドスキャナーや画像処理ソフトをお持ちの方も少なくないことでしょう。みんなで手分けをして地平線通信の各号をスキャンし、画像データにしてしまえば、版下を作らずにデータを直接印刷機に転送して、低コストで印刷することができます。増刷するのも簡単だし、PDFなどの形で電子出版することも可能です。
●ということで、「地平線通信全号復刻プロジェクト」に参加してくださる方を大々的に募集します。具体的には、[1]600dpi以上の光学解像度を持ったフラットベッドスキャナーを持っている方、[2]消しゴムツールの用意されたグラフィックソフトが使える方(簡単なものでも十分)、[3]CD-RやMO、あるいはEmailなど、データのやりとりができるなんらかの手段を持っている方、です。スキャナーはないけどソフトがあるから補正作業だけ手伝ってあげる、という方も大歓迎。熱意さえあれば、パソコンの知識があまりなくてもOKです。1号分だけでも分担していただけると助かります。
●2月末までにどの号がどこにあるかを確認して所在を突き止め、3月から少しずつみなさんに現物をお送りしてしこしこスキャニングとレタッチ(補正)をやっていただいて、7月ぐらいに集大成して印刷に回したいと考えています。興味のある方は、丸山まで(
)までご一報ください。メーリングリストや専用サイトも開設しますので、進捗状況をみんなで共有しながら、わいわい楽しくやっていきたいと思います。この復刻プロジェクトに参加することで、これまでただ受け取るだけだった地平線通信が、厚さ1000ページの本となってよみがえる。これって、けっこうおもしろいことだと思いませんか。じゃ、参加表明、待っています。よろしく![丸山純]