3月26日に北極点をスタートし、故郷・愛媛までの1万5000kmを徒歩とシーカヤックで帰ろうという壮大な旅、「リーチングホーム」の途上にある河野兵市さんが、北極海で消息を断っているようです。
河野さんの公式ウェブサイトやマスコミ各社の報道を簡単にまとめると、5月17日午前11時5分、カナダ・ワードハント島の北約97kmの北極海の氷上にいる河野さんからベースキャンプに連絡が入って以来、以後まったく連絡が入っていません。20日早朝には、レゾリュートのベースキャンプからチャーター機が出て、上空からそりやスキー、ストックなどを発見したものの、河野さんの姿はなかったとのこと。20日夜にはユーレイカからカナダ空軍のツインウォッター機が出発する予定だそうですが、その報告はまだありません。
そりが残されているうえ、SOS信号も発信されていないことから、ルートを探しているうちにリード（氷の割れ目）から転落した可能性が高いと見られているようです。無事を心から祈りたいと思います。あの河野君のことですから、やあ、騒がせてしまったねと、ひょっこり現わるに違いありません。
●河野兵市さんの公式ウェブサイト
http://www.reachinghome.org/
●河野兵市さんが登場した地平線報告会
→ 第117回…焦げつく青春［89/07/28］
→ 第187回…乱氷帯を抜けておうちに帰る［95/05/30］
→ 第200回記念大集会…ゲストトーク［96/07/13］
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