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■関野吉晴さん、『グレートジャーニー7』を刊行。
2000年の旅を収録した「ゴビ・チベット・ヒマラヤ編」。毎日新聞社(4300円)。
モンゴロイドの足跡を訪ねて「グレートジャーニー」の旅を続ける関野吉晴さんが、シリーズ7冊目の写真集『グレートジャーニー7・人類400万年の旅――ゴビ・チベット・ヒマラヤ編』を上梓しました。
6地域の遊牧民がリレー形式でラクダを用意して同行してくれたゴビ沙漠縦断、巡礼たちと過ごした聖山カイラス、ヒマラヤ奥地のドルポ地方に巡礼たちが集まる12年に一度の大祭、いくつもの峠を越える初冬のキャラバンなど、見どころがいっぱい。土地の人たちとの関野さんの距離感には、やはり独特のものがあるように感じら、今年1月の地平線報告会の感動がページをめくるたびによみがえります。巻末には、「ゴビからヒマラヤへ」と題した関野さん自身の文章に加えて、交易をめぐるヒマラヤとアンデスの比較など、人類学者の山本紀夫、稲村哲也氏との興味深い鼎談も収められています。
版元は毎日新聞社。定価は4300円。いよいよグレートジャーニーの旅も終盤にさしかかりました。ここまでの足跡を振り返りながら、南米の専門家だった関野さんがヒマラヤの民と文化をどう見ているのか、じっくりと味わってみてください。
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