The Chiheisen News 2000-02



■9月の地平線報告会は、南会津・伊南村で開催
9/23[土]〜24[日]、国指定重要有形民俗文化財「大桃の舞台」で

大桃の舞台1月の山形・出羽庄内集会に続いて、9月の地平線報告会はふたたびアジア会館を離れて、清流とおいしい空気と雪国の人情にあふれた南会津の伊南村(いなむら)で開催します。

会場は、「大桃の舞台」。この貴重な国指定重要有形民俗文化財を、地平線会議の趣旨に賛同する伊南村のご厚意で、特別に使わせていただくことになりました。

伊南川テーマは『川に流れて 川を喰う』。山田高司+賀曽利隆+森田靖郎といった川と食文化にこだわりつづけるおなじみの3人に加えて、地元の山椒魚獲り名人・星寛さんが登場。

後半は、地酒と地元の名物を囲んで、伊南村の人たちとの大交流会となります。恒例の地平線オークションもあり。

どうぞふるってご参加ください。

[大桃の舞台]
 駒獄神社の境内にあり、明治28年7月9日の再建である。
 舞台の中央部には固定式二重、二層機構の舞台であり、上の二重の前後には唐紙を入れることができる。その奥は、二重下の面と同じ高さに床が張られていて楽屋になっている。花道は上演時に設けられる。もとは舞台上手に張り出してゲザと呼ぶ太夫座が常設されていたというが現在はなく、以後は買芝居を上演し毎年三回の宮籠りにも使用される。農村舞台の一典型をなすものとして重要である。

舞台 間口7.64メートル、奥行8.56メートル、小庇付切妻造り、茅葺
国指定 重要有形民俗文化財
所在地 伊南村大字大桃字居平164
管理者 大桃区
指定年月日 昭和51年8月23日


地平線報告会 in 伊南村

日時:2000年9月23日〜24日
場所:大桃の舞台(福島県南会津郡伊南村大桃地区)



【スケジュール】

9月23日(土)

14:45……開会の言葉:実行委員会委員長 佐藤隆士

14:50……地平線会議について:地平線会議世話人 三輪主彦
     [三輪主彦:1979年9月28日・第1回地平線報告会報告者]

15:00……オープニングセレモニー:久川城太鼓・久川城子ども太鼓
     (伊南村の太鼓保存会)

16:00……地平線報告会(司会:長野亮之介)
     『川に流れて 川を喰う』[山田高司+賀曽利隆+森田靖郎+星寛]
      〜アマゾン・ナイル・アムール・・・そして奥会津伊南川〜

19:30……報告会終了→移動
     小豆温泉せせらぎオートキャンプ場『RED BEAN』へ

20:00……大交流会・名付けて『地平線まつり』
     「地酒」と「伊南村の手料理」(鮎、きのこ・山菜料理など)
    『地平線オークション』:世界を旅した人々からの逸品
     すでに、関野吉晴さん、河田まちこさんからの品物が届いています



9月24日(日)

08:00……自由行動
『伊南村とあそぼ』として奥会津伊南村を楽しんでください(基本的に自由行動ですが、イワナつかみ取り、森内散策、魚釣り、野外での田舎料理体験、登山、秋の奥会津ツーリングなどもできるようにするかもしれません)

12:00……昼食(参加している人々で作ったいろいろな料理)

13:30……温泉『小豆温泉』
    ※入浴はこの時間だけでなくてもOKですが、マイクロバスで駅へ向かう人はこの時間に
    
14:30……温泉出発(マイクロ送迎の人)

15:43……会津高原駅出発 浅草着(19:03)
    ※ちなみに浅草着、最終電車は会津高原駅19:42発→浅草23:29着

9月23日(土)、会津高原駅からマイクロバスを利用したい人は、13:27に東武線会津高原駅集合してください(浅草駅出発は10:20)



【パネラー・プロフィール】

星寛(ほし ゆたか)
1928年、福島県南会津郡檜枝岐村生まれ。漁師(山椒魚採り)曲師(曲輪職人)。昭和21年ごろから『山椒魚採り』を生業とする。冬期間の仕事として昭和45年ごろから曲輪づくりを始める。曲師として伝統工芸を継承しながら、梅雨時期の約3週間は山椒魚を採る。毎年5月末から山椒魚の産卵時期に、自らの沢に罠を仕掛けて採る。源流の沢と山のつながりを感じて生きた半世紀。奥会津の山河の恵みを知る長老である。

森田靖郎(もりた やすろう)
1945年、神戸生まれ。ノンフィクション作家。アジア・アメリカを中心に、文化人類学的フィールドワークを続けている。近年は特に中国人社会を裏で支える「幇(ばん)」という社会のシステムの考察が主なテーマ。近著に「東京チャイニーズ」(講談社)、「上海特電」(小学館)など。取材の傍ら国内外各地で釣りを楽しんできたが、8年前から源流の魚釣りに凝っている。趣味が高じて TV番組制作も。「アジアの大河 黒竜江編」(NHKスペシャル)ではチョウザメ釣りに挑戦。さかなを見れば文化が見えてくると語る。

賀曽利隆(かそり たかし)
1947年、東京生まれ。食文化研究家・バイクジャーナリスト。世界各地に足跡を残すライダーである。二十歳のアフリカ一周を皮切りに、国内外のバイクツーリングを続行中。今までに、16回の海外ツーリングを企画し、計2313日、52万1500 km、124カ国を走破。バイクでの旅を通して世界の料理を食べ歩き、食文化研究家としても知られる。旅・食・温泉などに関する著書も多数。近著に「旅の鉄人 カソリの激走30年」JTB出版。峠から水系を見つめ、温泉に浸かり、郷土料理を食し奥会津の文化を語る。 2000年の4月1日現在、1557湯の温泉に入り、1328峠を越えている。

山田高司(やまだ たかし)
1958年高知県生まれ。四万十中央森林組合職員、NGOナイルの会代表、四万十高校「自然環境コース」講師。学生時代の1981年、南米三大河川のオリノコ・アマゾン・ラプラタ川をカヌーで縦断航行。西アフリカの大西洋岸セネガル川を出発点に、ニジェール川、ベヌエ川、シャリ川、ザイール川とアフリカ大陸を水路で旅すること3年余り、約一万キロの川旅も実施。1990年、大学の後輩たちと長江の源流下りをする。1991〜1996年、NGO『緑のサヘル』に参加し、アフリカチャドでの砂漠化防止の植林活動に従事。現在、高知県四万十川流域に在住。人呼んで、土佐系在日地球人。森・河・海のつながりからローカルの大切さを語る。

●進行

長野亮之介(ながの りょうのすけ)
1958年、東京生まれ。イラストレーター。1981年にアラスカのユーコン河3600キロを筏とカヌーで下る。1994年メコン河源流航行隊の偵察隊に参加。チベットのメコン流域をスケッチ。国内では、全国各地の熱心な林業家を訪ねて歩く林業月刊誌「林業新知識」の連載が7年目に入った。



【交通機関】

車の場合

東北自動車道「西那須野塩原IC」で降りる
〈R400〉塩原温泉→上三依→〈R121〉早坂→〈R352〉舘岩村→伊南村
「西那須野塩原IC」から大桃の舞台まで約3時間
※車で来る方には詳細の地図をお送りします。


東武線利用の場合

東武鉄道(浅草)から会津田島方面の電車へ乗り、「会津高原」駅下車
快速で、浅草→会津高原:約3時間
会津高原から大桃の舞台まではバスで約1時間
※電車の方には時刻表をお送りします

新幹線利用の場合

東北新幹線「那須塩原」で(東京駅から那須塩原までは約1時間)
那須塩原からバスはないため、車を使うならレンタカーをお勧めします




【伊南村に来たら・・・おすすめ情報】

古町温泉「赤岩荘」:310円

朝8時30分から午後7時まで(定休日:水曜日)
自慢は、赤褐色のお湯の露天風呂。岩が赤くなっていることから赤岩荘とついたらしい。

小豆温泉「窓明の湯」:850円

双六茶屋:手打ちざるうどん¥800 よもぎうどん¥900(岩魚のてんぷらがのっている)

地平線報告会 伊南村実行委員会
事務局 丸山富美(伊南村役場 企画振興課内)
TEL:0241-76-7715・FAX:0241-76-2979
E-mail:


【写真撮影:新井由己】

舞台から舞台から

曲がり屋曲がり屋

柱状節理柱状節理

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