今月の地平線報告会


1999年6月25日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算236回目の
地平線報告会となります。



カイラスの前で今月の地平線報告会は、25日の金曜日。報告者は、中国留学時代の1995年に、単独で2度にわたるハードなチベット高原自転車行を成し遂げた、安東浩正さんです。雪のヒマラヤの峠を越え、赤茶けたチベット高原をひた走り、公安を目をかわし、酸素の不足にあえぎながら、巡礼者や庶民との出会いをかさねる、まるで修行のような旅。8000m峰の登山にも匹敵するような、肉体的にも精神的にもぎりぎりを世界を体験する極限の自転車の旅を、美しい写真とともに味わってみてください。

この旅の模様は、『チベットの白き道――冬期チベット高原単独自転車横断6500キロ』として、この4月に山と溪谷社から出版されています。(以下は、地平線通信235号に掲載された案内より・絵と文:長野亮之介)



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 カイラスの渦巻
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冒険心を駆り立てるいろんな要素が渦を巻いていて、その中心に、カイラス山が、軸のようにそびえ立つ。西チベットの聖山が持つ強い引力にとらえられてしまったのは、安東浩正さん(29)。

中国の雲南省・昆明留学中の95年、安東さんは渦に吸い込まれるように、カイラス巡礼の旅に出ます。相棒は中国製MTBの「生涯万里号」。1〜3月に、カトマンズ〜ラサ〜昆明。11〜12月にはカシュガル〜カイラス〜カトマンズ。計6500kmを単独で走り抜けました。

神々の住む山の姿に感動し、土地の人々と心で通じあえた経験にいやされる日々。ようやくたどりついた渦の中心は、新たな旅の出発点でした。今月は安東さんに、冬期チベット高原単独自転車行のてんまつを話して頂きます。


 ☆会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
 ☆時 間:午後6時半〜9時
 ☆会場費:500円

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。



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