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1999年2月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算232回目の
地平線報告会となります。
報告者は、早大馬術部の出身の片山忍さん。ライターとして、またフリーの添乗員として仕事をしながら、「馬の耐久レース」という、日本ではまだほとんど知られていない競技に出場している女性です。
97年にサポートスタッフとして臨んだアメリカのレースに、突然選手として出場することになり、山道まじりのきついコースを日本人として初めて見事完走。続いて98年には、ドバイで開催された国際的なレースに41カ国の選手に混じって参加し、獣医からドクターストップがかかって公式記録上はリタイアとなりましたが、これも見事に最後まで走りきりました。
昼夜を徹して100マイル(160km)を走る耐久レースですから、馬にも人にもずば抜けた体力が必要。さらに馬と人がいかにコミュニケーションをはかるかが、大きなポイントになるそうです。動物好きな人はもちろん、フロンティア精神を引き継ぐアメリカの文化や沙漠の風土に関心のある人にも、楽しみな話題ですね。
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疾風タッグマッチ
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「チェックポストまで、まだ数百メートルあるのに、制限時間はあと3分! 頑張って!」。片山忍さんは相棒のアラブ馬アインサーに祈るように語りかけました。とたんにアインサーはスピードをあげ、視界のきかない山道を飛ぶように走り始めました。ポストにはギリギリセーフ。しかも獣医チェックに備えるかのように、心拍計の数値も正常値に戻っていくではありませんか!
アメリカで最も歴史のある耐久乗馬レース、テビスカップに出場した片山さんは、97年、日本人ではじめて100マイルを規定通り完走しました。「馬とのコミュニケーションが醍醐味」という片山さん。
98年12月にはアブダビで行なわれた国際耐久チャンピオンシップに出場。チェックで完走にはなりませんでしたが、ゴールを切っています。
今月は片山さんに、レースの報告と乗馬の楽しさを語って頂きます。お楽しみに!
☆会 場:アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
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