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98年6月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算224回目の
地平線報告会となります。
今月の地平線報告会は、6月25日(木)です。いつもの金曜日ではなく、木曜日ですので、ご注意ください。
今月の報告者は、ダムに沈む村として知られる岐阜県の徳山村を追い続けている、写真家の大西暢夫さんです。以下は、地平線通信223の案内より。
「この人達は時間のないところに生きている」
廃村に住む11人の老人に出会った時に、写真家の大西暢夫(のぶお)さん(30)が受けた印象です。
岐阜県揖斐(いび)郡徳山村。県内でも特に僻地で、それだけ昔ながらの文化風習が色濃く残る地域。1957年、この村にダム建設が発表されました。以来約半世紀。計画の見直しもされず、2007年の完成に向けて基礎工事が続けられています。
村は87年に廃村。村人は移住しましたが、その後自分の意志で戻って村に住み続けているのが、大西さんの出会った老人達。季節の変化を五感で読んで農耕を営み、その生活の中には伝説や伝承が日常に生きています。
同じ郡内の市街地に育った大西さんでも、理解できない程の文化的ギャップ。現代の情報ネットにも乗らず、貴重な文化がひっそりと消えていこうとしていた事が、ショックでした。今も徳山村には5人の方が住んでいます。
徳山村の老人達はなぜ「便利」な町の暮らしを選ばないのか? 山でどんな暮らしをしているのでしょう。今月は大西さんに、村の「オバア」「オジイ」の話をしてもらいます。(文とイラスト・長野亮之介)
☆会 場:アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
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