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98年5月
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算223回目の
地平線報告会となります。
今月の地平線報告会は、5月22日(金)です。いつもより1週間早く感じられるかもしれませんが、今月は1日が金曜日でしたので、この週が第4週となります。お間違えのないよう、ご注意を。
さて、今月の報告者は、この地平線のWebページの開設者でもある丸山純(まるやまじゅん)と妻の令子(れいこ)の2人です。純は1978年から、令子は82年から、パキスタン北部のチトラルに住む総人口2000人の少数民族、カラーシャの村に通いつづけています。85年に結婚後はつねにいっしょに出かけるようになり、昨年9月から11月にかけて、11回目の訪問をしてきました。
収穫で忙しい秋の谷間の紹介から、3日間にわたって徹夜で踊り明かす長老の葬儀、19年ぶりに訪れた南の谷で開催された華やかな秋祭り、そして観光化が進み、さまざまなトラブルをかかえる近代化の問題などを、親しくしている家族のライフヒストリーを紹介しながら、スライドと音で語りたいと思っています。
以下、地平線通信222での案内より。
秘境のアルバム
「当時はマッチ1本でも倹約して使っていたのに、今は援助金をどう分配するかが一番の関心事なんだよ」
かつて秘境と言われたカフィリスタンの現在にはこんな一面もあると丸山純さんは話します。パキスタン北西辺境州チトラル県のカフィリスタン。丸山さんは'78年にはじめてここを訪れ、カラーシャ族のブンブール・カーン一家と巡り合います。以来ブンブール家の家族同然に遇せられ、この20年間に11回の訪問を続けてきました。
歌と踊りに彩られた伝統的なしきたりと共に生きているカラーシャ族にも、20世紀末の時代の波は大きくかぶさってきています。ブンブール一家のプライベートな世界も変化がありました。
今月は丸山純さんと、パートナーの令子さんにおいで頂きます。近代化と伝統文化のはざまに揺れるブンブール・カーン一家の物語を通し、カラーシャ族のこの20年の変化を話して頂きます。
また令子さんには、やはりチトラルの王族一家シカンダル家の家族の肖像を話して頂き、別の面からカラーシャ族の20世紀末を浮き彫りにしてもらいます。音楽と、ベストチョイスのスライドをお楽しみに。
☆会 場:アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
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