12月の報告会から(地平線通信218より転載)
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ニッポンの遠い海
佐藤安紀子
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1997.12.26(金)/アジア会館
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●日本人が魚介類を食べる量は依然多い。「先進国」の中で一番だし、世界でも十指に入る(一人/年:93年NOAA調べ)。「だって島国だし、黒潮は流れてるし」と思うけど、同じ島国のイギリスは日本の四分の一以下。お隣の韓国・北朝鮮でも三分の二の消費量だ。その日本人の食う魚の約半量が輸入モノ。なのに魚には産地表示もされていないから、どこの漁師が獲った魚がどうして今日の食卓にのっているのか、想像する材料さえない。
●佐藤安紀子さんが事務局を勤める「ウーマンズフォーラム魚(WFF)」は、このギャップを埋めるべくスタートした市民活動だ。今年で5年目。佐藤さんの報告前半部は、国際的な漁場争奪戦(国連海洋法をめぐる諸問題)の現状解説。海のルールはようやく今作られている最中なのだ。後半は福岡加代子さん(漁業従事者を撮り続けているカメラマン。釧路在住)の写真を紹介しながら、日本の漁師の生活を垣間見せてくれた。一次産業がこんなに冷遇されている国に未来はない。[RYONOSUKE]
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