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↓地平線カレンダー1997 part 2より
【今月の地平線報告会】
97年5月
1979年の第1回から数えて、今回が通算210回目の
地平線報告会となります。
今月(5月)の地平線報告会は、30日の金曜日に開催します。報告者は、1995年の夏に、パキスタンのナンガパルバット(8125m)の登頂に成功した千葉工業大学隊の隊長・坂井広志さん。魔の山として知られる難峰に北面ルートから挑み、ポーターを使わずに隊員の力だけで見事登頂に成功しました。この登山の模様を、約1時間の私家版番組(映像・スライド+音楽)を中心に報告していただきます。
この隊は10名(実質8名)のメンバーから構成されていましたが、OBや先輩、家族など、多くの人々によってその行動が支えられています。登山報告としては異例の、凝りに凝った作品を作ることになったのは、そういう登山の背後にあるものを表現したいという気持ちからなのだそうです。
番組の大きなポイントとなる音楽を担当されているのは、奥さんの紀子さん。80年にインドヒマラヤを登りに行った日本山岳会隊に参加した際に、隊員同士として坂井さんと知り合ったそうで、報告会の席にも来ていただけることになっています。
地平線報告会でも、映像制作のプロが作った番組はこれまで何度も上映されていますが(しかも、飛ばしながら、部分だけ)、素人が作り上げたものをまるごと1本の番組として見せてもらうのは、初めての試みです。ナンガパルバットの巨大な山容を初めて見たときにひと目惚れして計画の推進に打ち込んできた坂井さんの行動はもちろん、こういう報告のスタイルも興味が湧いてきますね。
☆時 間:午後6時半〜9時
☆会場費:500円
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。
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