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心で見つめる世界/水野麻子
1996.03.29/アジア会館
子どものころから目が見えない水野さんは、ある日、新聞の記事で「タダでモンゴルに行ける」ことを知る。その記事は、バージン航空がバックアップして、日本とアメリカとイギリスから各1名の障害者をオペレーションローリーという野外学校に参加させるものだった。
持ち前の明るさを買われ、日本での選考会で選ばれたものの、ザックを背負ったのは選考会のときが初めてであった。そして92年の6月から、「オペレーションローリー・モンゴルフェイズ'92」に参加することになる。
ウランバートルから飛行機で西へ4時間ほど飛び、ホブドという街に着く。最初の3日間は野外生活で必要な基礎訓練が行なわれた。訓練が終わると今度は、約20人のグループに分かれて、それぞれのプロジェクトに進んでいく。
水野さんが入ったのは、バードウォッチングのグループだった。「わたしはバードヒアリングしかできない」と文句を言いながら、目的地の湖まで馬に揺らることを楽しむ。朝から晩まで10時間ほど馬に乗り、丸4日かけて湖に到着した。
プロジェクトの内容は、5日分の食料を渡されて、1972年に作られたロシア製の地図を再調査して修正することだった。湿地が砂漠になっていたり、逆に砂漠が湿地になっている所もあった。移動が激しかったために帰りは馬がバテてしまい、引いて戻ったという。
草原の中のトイレには道も目印もないため、行くのも戻るのも苦労をする。文明の中では生きられるが、ありのままの自然のなかでは生きられないことに気づかされる。そんな経験を重ねながら、自分がモンゴルに来た意味を悩み始めていた。
モンゴル最大の祭り・ナーダムに参加した後、今度は医療プロジェクトに参加することになる。集落を歩き、BCGの予防注射をしたり、家族構成や家畜の所有数などを調査していく。大学で文化人類学を専攻した水野さんにとって、このプロジェクトは興味深いものとなった。
自然のなかで生活して、ナーダムでモンゴル人とふれあい、医療プロジェクトで更にモンゴル人やモンゴル文化を感じていく。少しずつ、水野さんのなかでモンゴルに対するイメージがふくらんできた。
そして、大自然のなかでは一人では何もできないことを強く感じる。また、人がそこに住むのにはそれぞれ理由があることを知った。例えば、バードウォッチングに行った湖のそばに人が住んでいなかったのは、夏になると蚊が多くなるからであった。
モンゴルに来た意味に悩み、無力感におそわれていたが、そこに住む人に思いをはせることでしだいに立ち直っていく。モンゴルから中国に戻るころには、すっかりモンゴル人と間違われるほどになっていた。
「日常の様々な場所にチャンスがあるし、自分が今まで持っていた常識の物差しを覆される経験があると思います。それを受け止められるような感性というか、アンテナを張っていると、人生は楽しいのではないでしょうか」
何かを見るときにどう認識しているのかを、僕たちはもう一度考えてみる必要がある。なにげなく見ているだけで、実は何も見ていないのではないだろうか。水野さんの体験が、そして言葉が強く心に響いてくる。 (新井 由己)
【写真上=水野さん】【写真下=会場風景(手前でビデオを撮っているのが、筆者の新井君)】
7121 [96/03/30 02:15] GAF02753 長田:報告会、お世話になりました
#7118のようなわけで急きょ、私が本日、報告会の最後にお時間を頂戴して、東チベットの寒波・飢餓について、お話させていただきました。
お初にお目にかかりまして>丸山さん。
写真を撮られてしまいましたね(^^;。
江本さんとは、チベット関係の共通の知人がいたので、話は早かったです。
とにかく本題のお話しのほうが面白くて、自分が最後に前で話すなんてことを忘れていたほどでした(^^;。200回へのカウントダウンという、ちょうどオイシイ時期のようで^^;、次回も面白そうなので参加したいと思います。みなさまよろしくです。いらっしゃって方々も、なんだか、すごそうな(^^;方々ばかりで、今後が楽しみ楽しみ(^^。
とりいそぎ、お礼まで。
**GAF02753=長田幸康**
【写真=左から、山田/長野/長田(報告会会場にて)】
丸山さん、奥様、新井さん、神谷さん、そして江本さん、昨晩はどうも。(^^)
引越し前夜(^^;)という事と、今週1週間毎晩埃まみれになりながら荷造り〜移動を繰り返していたせいか、お約束の風邪をひいていたので、今回も早々の退散となってしまいました。m(_ _)m
でも、いきなり賀曽利さんを紹介して貰ったり、CDの件でどんな方だろうと思っていた丸山さんの奥様とお会いでき、とても今回も有意義でした。(^^)素敵なご夫婦ですね。とても世界を飛び回る旅人とは思えない、落ち着いた雰囲気に感じました。
尾田さん(と言うとこそばゆい(^^;))が遅れてきたのですが、彼とは何だか東京では私がスーツ、彼がライディングウェアという組み合わせが多く、結構「繋がりがわからない」と言われます。(^^;)ま、それもまた面白い所なんですが。玄関目の前に巨大なアフリカツインが横付けになってましたので、目立ってましたね。
賀曽利さんと話したのは初めて&いきなりだったんで、とっても緊張しました。(^^;)でも尾田さんがNiftyのバイク系フォーラム、Voice of KENTAUROSの知り合いが現在賀曽利さんが良く出ている雑誌の編集をしている関係や、その雑誌の編集者がNiftyに参加している事から、共通の知り合いがいたりして話がはずんでました。同時に、OutRider誌の須藤カメラマンの事も知っていて、私や尾田さんがOutRider PATIOのSub-sys をやっている手前の絡みもあって、なかなか不思議なものを感じます。(^^;)
しかし、やはり私はバイク乗りに見られませんでした。(_ _;)賀曽利さんと尾田さんと私の3人の共通点は、厳冬期の北海道は和琴半島での氷点下20度以下でのキャンプの経験をもつのと、バイク乗りの旅人という事位ですが。
DASの資料、送って頂いたそうで、ありがとうございます>>新井さん。引越しがこの週末で終わる予定ですが、まだいろいろと片付かないのですぐにとは言えませんが、早くDASの入力に入りたいと思います。何かわからない事があったら教えて下さい。
それでですね、今回メインだった水野さんについての驚き。実は、話した事はないですが、毎日のように昼に会っていました。(^^;)私の会社が御成門にあり、浜ゴムビルの社食(同じ古河グループのせいでしょうか)を使っています。そこに私が食べおわるあたりに、いつもすれ違っていたのです。驚きでした。
いろいろな旅人がいますね。(^^)やっぱり地平線は面白いです。刺激が多いです。特に今回は、西表の話は知っている地名が沢山出てきたので、楽しめました。西側から東側の南見田への海岸線は、潮の具合で行ける場合と行けない場合があり、良く南見田のプーの旅人が暇つぶしにやっている冒険コースです。島縦断の8時間コースもそれなりに有名ですけど、海岸は本当に人家も道も鎖場もなく、危険ば名所です。そんな所を途中トラバースしたとは言え、凄いです。
私は西表はじっくりまわろうと思って、とってあります。昨年のGWに、波照間と与那国で各2泊、石垣で6泊したんですが、西表は次回にとっておこうと大切に計画をあたためています。来年は実行に移したいですね。(^^)当然、オールキャンプで。
当然ながら、モンゴルも椎名誠氏の本を読んだり、写真集を見たりしていた中でのイメージと重なって、ワクワクしてました。(^^)
とりとめもない書き方になってしまいましたが、昨晩の感じた事他でした。よんきち
【写真=左から、賀曽利/尾田/山上(報告会会場にて)】
●●長田さん、山上さん、さっそくの報告会のレポート、ありがとうございます。いや、正直言って、こうして素早く書き込んでいただけると、ほんと助かります。
●いつも、せめて翌々日ぐらいにはなにか書かなくちゃと、強迫観念みたいなものがあるんですが、こうして参加された方がそれぞれの印象を書き込んでくださると、私もずいぶん気分的に楽になりますし、地方や国外在住の方も、リアルタイムで地平線会議と歩んでいる手応えを感じることでしょう。
●●失礼ながら、噂に聞いていた以上に、水野さんってすごい人で、話を聞いていてほんとに元気が出てきました。とにかく、明るいし、行動的です。
●前半のモンゴルでの体験については、私は途中からの参加だったこともあって、ただ、よく頑張ってきたなという感想をもったぐらいですが、後半、友人の方々にマイクが渡って、ひょいひょいとジャングルをかきわけて歩いたり、どういうわけかコースがわかってスキーでぐんぐん突っ込んでいく様などを解説してもらうと、彼女にはわれわれとは違うなにかが「視えている」のだと、つくづくと思いました。
●テキスト読み上げソフトを使って、電子メールも受け取れるんだそうです。そのうち、このHARAPPAも覗いてくれるかもしれませんね。
●●長田さんのアピール、けっこうみんな初めて聞く出来事だったようで、印象に残っていたみたいです。チラシを前もって会場で配ってしまえばよかったかな。帰りがけは、受付のあたりが混雑しましたからね。
●最後に農大探検部OBの山田高司君が、この夏、まさにそこへ出かけるからと、長田さんに詳しく話を聞きたがっていましたが、彼のように、自分のやりたいことと援助の問題を苦労しながらも両立させている男と出会えただけでも(2週間前に帰国したばかりだとか)、長田さんにとっても少しは得るところがあったんではないかと思います。いかがでしたか?
●山上さんと尾田さんを、賀曽利さんに紹介できたのもラッキーでした。賀曽利さんが報告会に顔を出すなんて、ほんとひさしぶりだし、5月中旬からはオーストラリアを5万キロ走るそうで、当分会えませんからね。
●●終わってからは、年度末の金曜日ということもあって、なかなか場所が見つからず、これも久しぶりの参加の清水康二君があれこれ頑張ってくれ、結局、四谷三丁目の庄屋に行きました。会社の送別会から直行した神谷も、途中の地下鉄の駅で合流。楽しい夜になりました。
●次からは、ぜひ二次会にも、どうぞ>山上さん、尾田さん、長田さん。
※#7121と7122などは、そのうちホームページの「地平線報告会のレポート」のところに転載させていただきたいんですが、よろしいですねm(_ _)m。
Nijikai---Yotsuya3chome SHOYA ※JPEG形式の画像のため、劣化(^^; |
右から・清水/中畑/山田/日大探検部の?君 |
左から・山本/武田/江本/三輪/新井/賀曽利/渡辺 | 左から・丸山/令子/神谷/長野/?君 |
左から・長野/神谷/江本/中畑/令子/?君/山本 | 左から・神谷/賀曽利/長野 |
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