96年12月の地平線報告会


地平線ホームページ休止期間中のため、Web上での予告はしていませんでした。
以下は、地平線通信205号に掲載された「今月の案内」です。




■今月の地平線報告会の案内(絵と文:長野亮之介/イラストのなかにある手書き文字)

12/27
FRIDAY
6:30〜9:00 P.M.
アジア会館(03-3402-6111)
\500



“震”気楼ラプソディー

「皆に我々の取材の件を報告し終えた『住民』代表の方が、壇を下りて段ボールでできた『大通り』を歩き、路地を通って、『家』に帰っていく。その間に公の顔から私の顔にだんだん変わっていく。避難所の小学校の体育館の中、その変化が、壇上の我々には逐一見えるわけです。必ず消える宿命の『町』。そこでしんどい戦いをしているこの人達の顔を記録したい。四人とも心からそう思いました」。そう話すのはTVディレクターの山田和也さん。95年2月。TV取材で訪れた神戸の避難所で目にしたこの光景が、山田さん達のチームを自主映画製作へと駆り立てました。

早速2月10日から撮影開始。校庭に張ったテントで準避難所暮らしをし、報道的取材はせず、住民の視点から起きたことを淡々と記録するという原則方針で、12月まで11ヵ月。後半は東京から通いながらの長いロケを経て完成した映画が、「すきやねん、この町が」です。

製作・三好亜矢子、撮影・金沢祐司、録音・大野夏郎、監督・製作・山田和也と、一応職責分担はしていましたが、現場では全員が監督でした。「2つの事が印象に残りました。まず避難所の人達がすばらしいかったこと。もう1つは、再開発の実態です。人々の絆は断ち切られ、血の通わない入れ物だけの町が作られています」と山田さん。今月はスタッフ4人をお招きして、「すきやねん、この町が」を一部上映しながら、神戸の2年間について報告して頂きます。




地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。
テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえない、
世界を旅してきた報告者の生の声を聞くために、
毎月第4週の火曜か金曜に、東京の南青山にある
アジア会館(地平線銀座線・半蔵門線・青山一丁目下車)で開催されています。
どうぞ気軽に参加してみてください。

 

 ☆会 場アジア会館(東京都港区赤坂8-10-32/03-3402-6111)
 ☆時 間:午後6時半〜9時
 ☆会場費:500円



to Home to Hokokukai
Jump to Home
Top of this Section