今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算549回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと514回目となります)。
1月の報告者は、シリア人と結婚したのが縁でシリア難民の取材を続けてきた写真家の小松由佳さんです。
嬉しくて悲しい/シリア緊急報告
「成田からロンドンに飛ぶ空白の14時間に事態が一変しました」と言うのは写真家・ジャーナリストの小松由佳さん。昨年12月7日、欧州のシリア難民取材を目的に離日した直後、シリアの長期独裁政権が倒れたのです。予定を変え、シリア人の夫を日本から急遽呼び寄せ、16日にレバノンのベイルートから陸路シリアの首都ダマスカスへ。「国境の検問も一切なく、街は開放感に溢れて人々の話し声も大きい。マルジェ広場には行方不明者を探す貼り紙が一杯です」。 政府軍からの脱走兵として指名手配され、二度と故国の土は踏めないと覚悟していた夫は感情が大きく揺れ動きます。サイドナヤ刑務所ではアサド政権の残忍な所業の生々しい痕跡を目にし、故郷パルミラは瓦礫の街に変わり果てていました。悲しみにくれながらも、国をあとにした自分の行動を「誇りに思う」と夫。同行した8才の長男の心情を気遣いつつ、由佳さんは諸行無常を感じていました。 今月はこの元日に帰国したばかりの由佳さんに、激変したシリアの様子について緊急報告をして頂きます。お聴き逃しなく!! |
今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。長年お世話になった北京はこの日で閉店となります。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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