今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算547回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと512回目となります)。
11月の報告者は、東京農業大学探検部OBで映像作家・映画監督のの山田和也さんです。
閉ざされた旅の記録
「今思えば奇跡の20年間でしたね」と言うのは映像ディレクターの山田和也さん(70)。「'90年から'10年は現代史上稀に見るほど世界で紛争が少なく、穏やかだった時代。当時グレートジャーニーで訪れた国々(山田さんは'98〜'07に同行)は、今では入れない所も多いんです」。 ヒマラヤを始め、国内外の山々や、辺境の旅のドキュメンタリー制作を数多く手がける一方、モンゴルの少女を主役に据えた映画「プージェー」の監督として数々の受賞歴もある山田さん。その旅は最初から独創的でした。 東京農大探検部時代にガンジス川全流2200kmを降下。放浪を含めてインドに一年滞在。卒業後ある興産に就職したものの、フィリピンのマンガン鉱脈を探す山師仕事で命の危険を感じて退社。その後開放間もないラダックで非合法に越冬を試みるが、当局に捕まって断念。 その時撮った写真が探検部先輩の日テレスタッフの目にとまり、現地チベットで調査、撮影、録音、演出などを叩き込まれ、テレビドキュメンタリーの世界に入ります。 今月は山田さんがどのような旅を経て映像表現の世界に魅せられてきたか、そして現在では行けない地域で撮った映像の裏話などを話して頂きます。 |
二次会は、早稲田駅近くの香港料理「廿十四味」で行います。いつもの「北京」ではありません。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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