今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算546回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと511回目となります)。
10月の報告者は、浅野哲哉さん(法政大学探検部OB)と佐々木陽子さん(東京外国語大学山岳部OG)。1992年に完成した日印共作長編アニメ映画『ラーマーヤナ ラーマ王子伝説』を軸に、お二人のインドへの熱い思いを語っていただきます。
ラーマーヤナの渦巻き
「インドは何故か私の人生に立ち現れるんです」と言うのは英語通訳者のささきようこさん(62)。東京外語大ヒンディ語科在学中に訪れたインドの衝撃が強すぎ、距離を起きたくてカナダに留学。帰国後、英語を職とします。しかし日印合作アニメ映画「ラーマーヤナ」に通訳として関わり、否応なくインド的カオスの渦中へ。 インド人のバイブルのようなこの大長編古典叙事詩のアニメ化にはジブリの錚々たるクリエイターや、インドの一流芸術家が結集し、'93年に完成。が、なんとも複雑な事情でお蔵入りに。インドの映画フェスやTVで何度か上映された以外は秘蔵されてきました。 約30年後の'18年、この映画を日本で復活上映するプロジェクトに巻き込まれるのがインド研究家の浅野哲哉さん(67)。法政大学探検部出身。カレー好きからインドにはまり、現地に通って得意のイラストでインド食事情をルポ。大学探検部の交流を図る学生探検会議に関わり、地平線会議誕生にも大きな役割を果たした人物です。 アニメの企画者との縁でささきさんと出会い、インド人脈を活かしたイベントでプロジェクトに寄与します。インドでデジタルリマスター版が封切りとなる今月、ささきさんと浅野さんに、このアニメ映画の渦に巻き込まれた人々の不思議な縁と出会いの妙、そして奥深いインドの魅力を語って頂きます。 |
二次会は、早稲田駅近くの四川料理「川芙蓉」で行います。いつもの「北京」ではありません。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
|
|