今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算545回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと510回目となります)。
9月の報告者は、環境NGO「緑のサヘル」の活動などを経て、アフリカの農村社会学研究へと進んだ坂井真紀子さんです。
カメルーン西部のフシギな暦
「市場がお金だけじゃない価値観で回っているのが面白くて」と言うのはアフリカ研究者の坂井真紀子さん(58)。西アフリカのカメルーン西部州で生活必需品の、一週8日間のカレンダーに着目。市場の立つ日や、伝統行事の開催も8日暦で巡ります。「世襲制の王様を中心に成り立つ首長領(chefferie/kingdom)という生活文化圏があちこちにあって、今も日常生活の根底をなしてる。市場も競争じゃなく共生の原理で動いてます」。 坂井さんは大学卒業後短い商社勤務を経てアフリカ放浪の旅へ。「アフリカでは生活劣等生。でも、たくましいおばちゃん達とおしゃべりするのが楽しくて」。アフリカへの思いは募り、帰国後環境NGO「緑のサヘル」に参加してチャド共和国に駐在。さらにアフリカ研究では先進的なパリ大学に留学して博士号を取得。現在は東京外語大学のアフリカ地域専攻教授となり、アフリカに通い続けています。 今月は坂井さんに、カメルーンの8日暦のヒミツをはじめ、チャド、タンザニアなどアフリカ世界の多様な魅力を語って頂きます! |
今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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