今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算539回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと504回目となります)。
3月の報告者は、会社勤めをしながらほとんど毎年のようにアラスカのクジラ獲りの村に通い続けている高沢信吾さんです。
クジラの海へ里帰り
「伝統的なウミアック舟は、ほぼモーターボートに代わりましたねー。最近は氷が早く溶けて海が開き過ぎ、手漕ぎ舟じゃクジラに追いつけないんです」と言うのは、アラスカ半島北西端のポイント・ホープ村に30年通い続けている高沢進吾さん(57)。植村直己さんの旅に憧れて同村を訪ね、'00年からはクジラ猟期の4〜7月に日本の職場を休んで毎年3ヶ月滞在しています。「800人の村に10組程のクジラ猟組が。うちの組は男女20名ほど。仲間と一緒に猟を手伝い、祭りに参加します。毎年新しい学びがあって楽しい」と高沢さん。 クジラの肉は現地のイヌピアックの人々の一番大切な食べ物ですが、法的に換金はできず、猟の費用は組長(キャプテン)の持ち出し。「組長は人望を集める名誉職です。僕は遠くから来る地元民と思われてるみたい」。組長の家に居候し、料理当番をしながら猟の準備や長いつきあいの仲間達との交流を楽しみます。「いまはネットで瞬時につながるし、本当に隣村の親戚の家に里帰りする感覚です」。 今月は高沢さんに、村での暮らしと、昨年の猟(クジラ、アゴヒゲアザラシ、ハクガン…etc.)の模様を語って頂きます! |
今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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