今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算537回目の地平線報告会となります(コロナ禍での欠番を含む。欠番をカウントしないと502回目となります)。
1月の報告者は写真家で、2023年秋にシシャパンマに挑んだ石川直樹さんです。
天辺を巡るアレコレ
「世界の登山界で話題になってる『真の頂上(True Summit)』問題が興味深いです」と言うのは写真家の石川直樹さん(46)。「例えば'56年にマナスル(8163m)に日本人が世界初登頂したとき、山頂から数mズレたところに旗を立てた。尊敬すべき偉大な登頂なのに、厳密にはピークを踏んでいないのかも?と言う声が出てくる」。8000m峰14座のうち13座に登った石川さんもこの議論の検証の為に'22年にマナスルを登り直しました。「呼吸もままならない超高所で、わずかな差なんてどうでもいいとも思うけど、登頂とは何か?と考えるのが面白い」と石川さん。 昨年11月には自身の14座目となるシシャパンマ(8027m)に挑みました。頂上まで200mほどの地点で、先行して競い合っていた米女性登山家2パーティの遭難を間近で目撃。撤退します。「余りにもピンポイントの二度の雪崩で、普段超自然的なモノを信じない僕も一瞬怖かった」。 今月は石川さんにヒマラヤの山々について今考えていることをお話し頂きます! |
今回は、いつもの「北京」が貸切で利用できないため、二次会は行いません。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から、コロナ禍での中止期間を除き、毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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