今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算488回目の地平線報告会となります。
12月の地平線報告会は、27日の金曜日、開始時刻は午後6時30分からです。今月の報告者は、カナダの森林帯「ノースウッズ」に取り憑かれて通い続けている写真家の大竹英洋さんです。二次会はいつも通り、早稲田駅近くの中華料理店「北京」で開催する予定です。
北の森(ノース・ウッズ)にオオカミを追って
「20年通って、ようやく少し森のことがわかってきたかな」と言うのは写真家の大竹英洋さん(44)。米国ミネソタ州北端のスペリオル湖から北西へカナダ中央部にかけて広がる湖水地帯、通称ノース・ウッズの自然に魅せられ、通い続けてきました。 東京に生まれ育ち、漠然とジャーナリスティックな仕事に憧れていた大竹さんは、一橋大学生時代に星野道夫さんの写真を見て衝撃を受けます。次いでネイチャー・フォトグラファーのジム・ブランデンバーグの狼を撮った作品に感銘を受け、弟子入りを熱望しました。 確たるアテもなく、彼が住んでいると推測したノース・ウッズに飛び込んでいきます。無数の湖が連なる森林地帯を前に、旅の足としてのカヤックの存在を初めて知り、それまで全く経験がなかった水上の旅に漕ぎ出します。 8日後終点と定めていた湖で奇跡的な縁でジムに出会うのですが、弟子入りはかないません。しかしジムの友人で著名な探検家ウィル・スティーガーに知己を得たことで、大竹さんの写真家修業が始まったのです。 「そこに暮らしてきた人達にしか見えない自然の美しさを捉えたい」という大竹さん。近年は先住民のアニシナベ(オブジワ族)の人々とも交流を深めてきました。「究極の目標はオオカミを撮影すること。まだかなわないけど、その分モチベーションが持続してる。いつか自分がもっとちゃんと自然を見られるようになったらきっと撮れるのかも」。 今月は大竹さんが愛するノース・ウッズを語ります。なお、大竹さんの20年前の初の旅を綴った「そして、ぼくは旅に出た。〜はじまりの森 ノースウッズ」は第七回梅棹忠夫山と探検文学賞を受賞しています。 |
新宿スポーツセンター〒169-0072 高田馬場駅のビッグボックスの脇の道を直進し、突き当たりを左折、スーパーマルエツで右に入ると戸山公園があります。そのなかの大きな建物の2階の会議室です。駅から10分ちょっと(約850m)。 |
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二次会はいつも通り、早稲田駅近くの中華料理店「北京」で開催する予定です。。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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