今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算479回目の地平線報告会となります。
3月の地平線報告会は、22日の金曜日、開始時刻は午後6時30分からです。いつもと場所が違い、新宿コズミックセンター で開催します。今月の報告者は、南極点まで人力で踏破した阿部雅龍さんです。
雪原(ゆきはら)に印す夢のライン
今月の会場も新宿コズミックセンターです。御注意を! 「南極は僕の永遠の憧れの地。そこに新たなルートのラインを引きたい!」というのは、阿部雅龍(まさたつ)さん(36)。小学3年生の頃、母が買ってくれたマンガに紹介されていた地元秋田の偉人、白瀬矗(のぶ)(1861〜1946)の南極探検行に魅せられました。白瀬隊が南極に上陸したのは、アムンゼンが史上初の南極点到達をした翌年の1912年です。様々な理由で極点到達は断念したものの、日本人初の南極探検家として記憶され、今も観測船「しらせ」にその名を残しています。 白瀬隊の通過したルートの延長線を極点につなげたラインを、阿部さんは《白瀬ルート》と名付けました。南極横断山脈越えを含むこの未知のルート走破を目指し、この5年間にわたって準備をしてきたのです。 昨年11月23日にスタートした南極点への単独徒歩行は《白瀬ルート》の前哨戦という位置付け。ロンネ棚氷から極点までの900km日本人初ルートへの挑戦でした。「楽勝のはずだった」旅は、異例のドカ雪と強風に悩まされます。食料無補給は悪天の為に断念しましたが、極点からの帰路便の制限時間間際の今年1月16日に極点に到達しました。予定の50日を少々オーバーした54日間の単独行でした。 「これでやっと《白瀬ルート》への挑戦権を得ました」。今回の旅は「ロボットと旅したい」とロボット犬「アイボちゃん」を供にしたり、趣味の篠笛を携帯するなど「好きなものをつめこんだ」遠征でもありました。 「通過点」をクリアし、いよいよ夢の実現に王手をかけた阿部さんに、南極の魅力を語って頂きます。お楽しみに! |
新宿コズミックセンター〒169-0072 今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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