今月の地平線報告会 |
1979年9月の第1回から数えて、今回が通算478回目の地平線報告会となります。
2月の地平線報告会は、22日の金曜日、開始時刻は午後6時30分からです。いつもと場所が違い、新宿コズミックセンター 大会議室で開催します。今月の報告者は、早稲田大学探検部OBで作家の高野秀行さんと、盟友で東京農大探検部OBの山田高司さん。イラク南部に住む沼のアラブ人(マーシュ)のお話など。
沼(ぬま)のイラク、源(みなもと)のトルコ、水旅珍道中
いつもと場所が違います。 湿地帯には集落がないんですよ。だから僕の好きなブラブラ歩きができなくて」と言うのは“辺境ライター”の高野秀行さん(52)。古代メソボタミア文明を育んだチグリス、ユーフラテス川が合流するイラクのペルシア湾河口付近には、最大で四国ほどの面積に広がる大湿地帯があります。 アラブ系民族が水と共に暮らしていましたが、サダム・フセインの時代に反政府勢力の拠点となったため干上がらせてしまった。それが2年前に復活したのです。「アラブなのに水の民って興味津々」の高野さんは旅の師と仰ぐ山田高司さん(60)と共に昨年一月現地に入りました。 山田さんは農大探検部出身。南米三大河川航下をはじめ、アフリカ、中国など川渡の経験は群を抜き、環境問題にも造詣が深い地平線会議同人です。二人は湿地帯の住民から大歓迎され、名物の「コイの円盤焼き(高野)」に舌鼓みを打ったものの、舟がなくては自由に移動もできません。 一旦帰国した二人は、今度はクルド民族が暮らすユーフラテス川源流のトルコを8月に訪ねます。源流と支流の“聖なる川”の約500kmをカヌーで下りました。クルド人の住むクルディスタンを「最下層の視点(山田)」から見る旅はオモシロイ発見に満ちていました。 今月は高野さんと山田さんに珍しい水の旅の報告をして頂きます! 今月は会場がいつもと違います。御注意を! |
新宿コズミックセンター〒169-0072 今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。 |
地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。
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