今月の地平線報告会


2015年2月27日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算430回目の地平線報告会となります。


2月の地平線報告会は、第4金曜日の27日(金)に、いつもの新宿スポーツセンターで実施します。今月も午後6時30分からの開催となります。

報告者は、パキスタンに通い続けている丸山純さん。今回は、少数民族カラーシャから見たイスラーム社会を基軸にしながら、「隣りのイスラーム」についてさまざまに語っていただきます。


■今月の地平線報告会の案内(絵と文:長野亮之介)

地平線通信裏表紙

おトナリのイスラーム

  • 2月27日(金) 18:30〜21:00 500円
  • 於:新宿スポーツセンター2F

「パキスタンの岩砂漠ばかりの大地に立つと、日本みたいな八百万の神なんて考えられない。単純で厳しい乾燥アジア地域の環境で生き抜くための指針としてのイスラームが腑に落ちる気がするんだ」と言うのは丸山純さん。パキスタン北部のチトラルに住む少数民族カラーシャの村に'78年から通い続ける民族学研究家です。

イスラームの国パキスタンにあって、カラーシャは例外的な非イスラーム教徒。緑豊かな谷に暮らす多神教の人々です。「隣人のイスラームとは互いに共存の道を探ってきた人たち。オレのイスラーム理解は、カラーシャの視点からなんだ」と丸山さん。

イスラームの聖典クルアーンやハディースは、生きる上の“道徳”や“倫理規範”の意味合いも強く、その解釈によって信仰の形態にはかなり多様性があります。パキスタンにはイスラーム神秘主義のスーフィズムもあり、一方パキスタン・タリバン運動やアルカイーダ等の過激思想の一派がテロを重ねて国家の存立を揺るがせています。

今月は丸山さんに、隣人のイスラームを理解する基礎知識を語って頂きます。教義、精神、宗派、地域、紛争のほか連邦部族地域と過激派、イギリスのパキスタン人コミュニティのこと、イスラームと音楽の関係など多岐に渡ります。

また、丸山さんの蔵書から、お薦めのイスラム関連本50冊(?)も大公開。お見逃しなく!


新宿スポーツセンター

〒169-0072
新宿区大久保3-5-1
03-3232-0171

高田馬場駅のビッグボックスの脇の道を直進し、突き当たりを左折、スーパーマルエツで右に入ると戸山公園があります。そのなかの大きな建物の2階の会議室です。駅から10分ちょっと(約850m)。

今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。



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