今月の地平線報告会


2013年2月22日(金)

1979年9月の第1回から数えて、今回が通算406回目の地平線報告会となります。


2月の地平線報告会は、22日(金)に、いつもの新宿スポーツセンターで実施します。今月はいつもどおり午後6時30分からの開催となります。

報告者は、東チベットを広く踏査している中村保さんと、ヒマラヤ関係の訳書が多い倉知敬さん。中村さんには最新のチベット情勢、とりわけチベット自治区以外のチベット文化圏の報告を、そして倉知さんには「CIAとチベット」などチベットの現代史について語ってもらいます。


■今月の地平線報告会の案内(絵と文:長野亮之介)

地平線通信裏表紙

いまも知らないチベット

  • 2月22日(金) 18:30〜21:00
  • ¥500
  • 於:新宿区立新宿スポーツセンター(03-3232-0171)

チベットではこの数年、主に僧侶による焼身自殺抗議が相次いでいます。これは、近年中国政府がチベット仏教徒に対する思想弾圧を強めた結果と考えられています。ダライ・ラマ14世のインド亡命('59)以来、民族国家の自主独立を求めて中国との葛藤が続くチベット。その現代史には国際政治も絡まり、'50〜'60年代には米国CIAによるチベット解放工作なども行われました。その主な舞台となったのは現在焼身抗議が絶えない東チベット地域でした。

米国で出版されているこうした英文情報をまとめ、この2月に「チベット民族国家崩壊に至る抗争の歴史」という小冊子を上梓したのは倉知敬さん。倉知さんにこの論考執筆を依頼したのは、東チベットの無名峰現地踏査を20年に渡って今も継続し、英文で世界に発信している中村保さんです。

中村さんは昨年9〜10月に東チベットの6000m級の山塊、ガンガとカワロリの調査を行いました。続けて雲南、四川に飛び1850年代にフランスが派遣したメコン探検隊(ラグレー隊長)の足跡を追うなど精力的な旅をしました。今月は倉知さんと中村さんに、文献と言質踏査の両側面から知られざるチベットを紹介して頂きます。


新宿スポーツセンター

〒169-0072
新宿区大久保3-5-1
03-3232-0171

高田馬場駅のビッグボックスの脇の道を直進し、突き当たりを左折、スーパーマルエツで右に入ると戸山公園があります。そのなかの大きな建物の2階の会議室です。駅から10分ちょっと(約850m)。

今回は、早稲田駅近くの「北京」で二次会を行ないます。

地平線報告会は、どなたでも参加していただけるオープンな場です。テレビをはじめとする二次的な情報では決して味わえな い、世界を旅してきた報告者の「生の声」を直接聞くために、1979年9月から毎月欠かさず開催されています。どうぞ気軽に参加してみてください。



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